【保存版】おすすめポーカー映画・漫画15本ガチレビュー

※この記事にはPR(広告)が含まれています

【保存版】超クールなおすすめポーカー映画・漫画10選ガチレビュー

年々、日本でも人気が高まってきてるテキサスホールデムポーカー。さっそくですが、みなさんがポーカーを始めたキッカケはなんでしょうか。

・友人に教えてもらった
・テレビでポーカープロが出演していた
・好きな芸能人がハマっていた
・映画で知った

上記のように知るキッカケは人それぞれあります。かくいう私がポーカーを知ったキッカケは、2006年公開の『007/カジノ・ロワイヤル』を見たことで興味がわき、その後、友人に誘われてポーカー人生をスタートさせました。

私のように映画キッカケでポーカーを始める人も多いと思います。最近ではポーカー漫画も少なからずありますね。そして実際、ポーカー関連の作品はおもしろいものが多いんです。

そこで今回は、『超クールなおすすめポーカー映画・漫画』を15本ご紹介し、ポーカープレイヤーから見たガチレビューをしてみました。おそらく、このページがポーカー作品を日本で一番紹介していると思います。

また映画に関してはすべてamazonからレンタル可能な作品のみになります。amazon prime会員になると無料で観れる映画も何本かいれました。
※ここでレビューしている作品は実際に私が観たことがある作品のみになります

amazonで観れるおすすめポーカー映画11選

007/カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)

007/カジノ・ロワイヤル

あらすじ
007/カジノ・ロワイヤル
2006年/アメリカ
2時間24分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:マーティン・キャンベル
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト

暗殺の仕事で実績を出したジェームズ・ボンドは、『00(ダブルオー)』と呼ばれる任務遂行のためならば人の命を奪ってもよいという地位に昇格した。最初の任務で、世界中のテロリストから資金運用を任されているル・シッフルが企てた大型旅客機爆破を未然に防ぐ。

その結果、大型旅客機の開発会社の空売りに失敗したル・シッフルは巨額の損失を出し、穴埋めのためモンテネグロにある『カジノ・ロワイヤル』で開催される超ハイローラーのポーカーゲームに参加する。テロ資金の撲滅のため、ボンドはそのゲームの参加を指示される。

3つの注目ポイント・総額150億円の賞金額
・THE 華やかなポーカーの世界
・この映画がキッカケで日本でポーカーを知る人が増えた

一番はじめは、やはり007/カジノ・ロワイヤルから。私がポーカーを知るキッカケとなる映画です。ほんとに超かっこいい! はじめて映画館で観たときは「なんて華やかな世界なんだ」と思いました。

この映画の見どころは、数学の天才ル・シッフルと、MI6で一番ポーカーがうまいというだけで抜擢されたジェームズ・ボンドとのポーカー対決。バイイン額は1,500万ドル(約15億円)と馬鹿げた金額。世界中から集まった裏組織の人間10人が参加し、最後まで生き残った一人が賞金1億5000万ドル(約150億円)を総取りできるという狂気のポーカーゲームでの命をかけた戦いが繰り広げられます。

この映画を観た当時はポーカーの存在は知りませんでした。もちろんテキサスホールデムという用語も聞いたことありません。なので、ポーカーのルールを知らなくても楽しめる映画ですが、もちろんルールを知った上で観た方が何倍も楽しめます。

この映画がキッカケでポーカーを知り、その後、友人に誘われてポーカーをはじめました。ポーカー好きなら絶対観るべき映画の一つですね。華やかでスリリングな展開で飽きることなく観れるので、映画としてもかなり面白い部類だと思います。

ちなみにディーラー役のアンドリアス・ダニエルは本職のディーラーです。

●DVDはこちら

ダニエル・クレイグ (出演), エヴァ・グリーン (出演), マーティン・キャンベル (監督)

ラッキー・ユー(Lucky You)

ラッキー・ユー
あらすじ
ラッキー・ユー
2007年/アメリカ
2時間3分
ジャンル:ドラマ
監督:カーティス・ハンソン
出演:エリック・バナ、ドリュー・バリモア、ロバート・デュバル

ラスベガスのプロポーカープレイヤー、パック・チーバーは、人の心理を読むことに天才的な才能を持っている。しかし歌手に夢見る女性ビリー・オファーだけは唯一、心の読めない相手。そんな二人は惹かれあい、徐々に頭ではなく、心に従うことの大事さに気付かされるハック。そんな中、ハックはポーカー世界大会で、過去2回の優勝を誇る伝説のポーカープレイヤーである父との対決に挑む。一度も勝ったことがない父との勝負や、ビリーとの恋の行方はどうなるのか。

2003年のラスベガスで繰り広げられる、ポーカーによる騙し合いと、純粋な恋の重なりを描く名作。

3つの注目ポイント・本格的ポーカー作品
・多くのポーカープレイが見られる
・たくさんの有名ポーカープレイヤーも出演

ポーカーのプレイや駆け引きを観るなら間違いなく、この作品はおすすめ。ウェイティングの行列、金持ちを狙う常連など実際のポーカールームの描写がかなり正確です。その反面、ポーカーのルールを知らなければ、観るのが少々つらいのかなと思います。

主人公のパックは、攻撃的な性格が災いして、いつも負け越す破天荒キャラ。しかし、中盤にあった2のボトムペアで1万2,200ドルのブラフオールインをコールする読みなど、たまに光るものを見せてくれます。確率だけではなく、こういったテル(癖)の読み合いもポーカーの魅力なんだと思わせてくれた作品でした。

ちなみにポーカーの本ではありませんが、こういったボディーランゲージによるテルの読み方は以下の本に詳しく書かれています。ポーカーに限らず、人付き合いでも役に立ちます。

マーヴィン・カーリンズ(著), ジョー・ナヴァロ(著), 河出書房新社

あと実在する有名プロポーカープレイヤーも多数出演しています。私が確認できたのは以下。もっと出てるかもですが。
・ダニエル・ネグラヌ(Daniel Negreanu)
・クリス・ファーガソン(Chris Ferguson)
・フィル・ヘルミュース(Phil Hellmuth)
・ドイル・ブランソン(Doyle Brunson)
・ジェニファー・ハーマン(Jennifer Harman)
・アントニオ・エスファンディアリ(Antonio Esfandiari)

ちなみにこの年から手札カメラが導入された描写があったのですが、おそらく2003年あたりから導入され始めたっぽいですね。手札カメラの登場によってポーカーが「見るスポーツ」として進化しました。

もし、あなたがポーカーの知識があって本格的なポーカー映画を観たければ、『ラッキー・ユー』をかなりおすすめします。

●DVDはこちら

エリック・バナ, ドリュー・バリモア,ロバート・デュバル(出演), カーティス・ハンソン(監督)

ラウンダーズ(Rounders)

ラウンダーズ

あらすじ
ラウンダーズ
1998年/アメリカ
2時間1分
ジャンル:ドラマ
監督:ブライアン・コッペルマン、ジョン・ダール
出演:エドワード・ノートン、ジョン・タートューロ、マット・デイモン

ニューヨークの法科大学に通うマイクは、小銭を稼ぐポーカーに飽き、一気に大金を稼ぐべく、裏ポーカーの大物テディーKGBと3万ドルの対決をする。しかし、油断したスキをつかれ、全額失ってしまう。そして恋人ジョーの説得もあり、一時はポーカーの世界から足を洗うが、かつての友人でギャンブラーのワームが出所し、またポーカーに手を染めてしまう。ついには、マイクはワームの借金を肩代わりすることにより、闇カジノの泥沼の世界へ飲み込まれていく。

3つの注目ポイント・けして友人を見捨てない強い心
・世界選手権をめざす若者の挫折とその後
・マフィアの息がかかった闇賭博での命をかけた戦い

ポーカーの映画といえば、ラッキー・ユーとこちらラウンダーズを思い浮かべる人も多いほどの名作です。

この映画は要約するとマット・デイモン演じるマイクが友人に裏切られながらも、見捨てることなく友人を助けようとする話です。そしてこの友人がめちゃくちゃクソ。観てるこっちがイライラするくらいのダメ人間っぷり。この友人のせいでマイクは多額の借金を背負い、人生破滅の一歩手前まで追い詰められることに。しかし、本来はめちゃくちゃポーカーが上手いマイクはここで終わらない。ラストのまさしく命をかけたテディーKGBとの戦いは、ポーカーの醍醐味がつまった素晴らしいシーンでした。

おもなポーカーの舞台は、合法カジノではなく、ねっとりとした湿気で覆われてそうな地下にある非合法のポーカー屋。ディーラーがおらず自分たちでカードを配るので
、イカサマをする奴もいる。そんな劣悪な環境の中、仲間を見捨てず戦うマイクの姿に心を打たれました。

ラッキー・ユーと並んで本格的なポーカー映画を観て、モチベーションをあげたい方におすすめの映画です。

●DVDはこちら

マット・デイモン(出演), エドワード・ノートン(出演), ジョン・ダール(監督)

モリーズ・ゲーム(Molly's Game)

モリーズ・ゲーム(Molly's Game)

あらすじ
ラウンダーズ
2017年/アメリカ
2時間20分
ジャンル:ドラマ
監督:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー

子供の頃から厳しい練習を課せられてきたモリー・ブルームは、モーグル競技でオリンピック出場を有望視されていた。しかし、ソルトレイクシティオリンピックの選考会で重症を負ってしまい、スキー選手の夢を絶たれてしまう。その後、彼女はロサンゼルスに移住し、不動産業を営むディーンと出会い、闇ポーカールームの運営に携わることに。ポーカーの参加者はハリウッドスター、スポーツ選手、億万長者とそうそうたるメンバーが顔を揃え、今まで見たこともない金額がやりとりされていた。しかし、ディーンは不当な理由でモーリーをクビにし、モーリーは自身の名前を冠した『モリーズ・ルーム』といいうポーカークラブを立ち上げることに。人をおだてる才能で大きく稼ぐことができたが、数年後、FBIに目をつけられることになってしまう。

3つの注目ポイント・挫折からの復活
・実話をもとに作られている
・超有名人も非合法カジノに通っていた

26歳にしてアメリカのセレブが足繁く通う非合法なポーカークラブの運営者になるという女性のお話。モリー・ブルームは実在の人物で、彼女の数奇な人生を映画化したものです。

感想としては、だいたいこういった非合法な闇カジノは、マフィアや本物の悪党が経営してるのがお決まりですが、この映画は普通の良心を持っている女性が運営者になってしまったことにより、FBIやマフィアなどにスキをつかれて破滅していったのかなと思いました。

最終的にはその良心が自身を救ったのですが、暴力や性的な誘惑を使わず、闇カジノを運営できてるのは、やはり努力と才能があったからなんでしょう。

具体的なポーカープレイの描写はあまりないですが、実話の闇カジノものということで臨場感があり、大変おもしろく観ることができました。ただ2時間20分は少し長いのかなと思いました。

●DVDはこちら

ジェシカ・チャステイン(出演), イドリス・エルバ(出演), アーロン・ソーキン(監督)

シンシナティ・キッド(The Cincinnati Kid)

シンシナティ・キッド(The Cincinnati Kid)

あらすじ
シンシナティ・キッド
1965年/アメリカ
1時間42分
ジャンル:ドラマ
監督:ノーマン・ジュイソン
出演:スティーブ・マックィーン、エドワード・G・ロビンソン、アン・マーグレット

ニューオリンズの町に、ポーカーの世界で30年間、最強の座に居座る“ザ・マン”ことランシー・ハワードがやってきた。年は若いが、その町で一番の名手“シンシナティ・キッド”ことエリック・ストーナーはランシーと勝負をし、勝利して“ザ・マン”の称号を頂こうとする。そしてキッドは自身のツテを使って、ランシーとの対戦に臨むことに。老練なランシーと才能あふれるキッドの対決がいま始まる。

3つの注目ポイント・当時はスタッドポーカーが主流
・伝説級のプレイヤー vs 若手NO1プレイヤー
・当時の大スター、スティーブ・マックィーンの代表作

1965年公開とかなり古い映画。映像も音楽も古きよきアメリカを感じさせてくれます。またポーカーの種類は、当時の主流5カード・スタッドポーカーしか出てきません。現在、カジノの主流はテキサスホールデムで、5スタッドポーカーはまったく行われていないので、ルール自体も知ってる人は少ないのではないでしょうか。なので5スタッドポーカーのルールをネットでサクッと覚えてから観ると、より楽しめると思います。

ストーリーは伝説級のポーカープレイヤーと才能と実力を兼ね備えている若手プレイヤーとの対決がメインの、よくありそうな話ですが、今から60年前のポーカー事情を知ることができる貴重な映画です。たとえば昔から確率計算を学べるドリル的なものがあり、当時のポーカープレイヤーはそれで計算の練習をしてた。チップは使わず、すべて紙幣でやりとりしてた。など今との違いが新鮮でした。ただ紙幣だと、いちいちベットごとに1枚1枚、数えなければいけないのでめんどそうでしたね。

あと当時の大スター・スティーブ・マックィーンの渋みのある名演技も必見です。

●DVDはこちら

スティーブ・マックィーン(出演), エドワード・G・ロビンソン(出演), ノーマン・ジュイソン(監督)

テキサスの五人の仲間(A Big Hand for the Little Lady)

テキサスの五人の仲間(A Big Hand for the Little Lady)

あらすじ
テキサスの五人の仲間
1966年/アメリカ
1時間35分
ジャンル:ドラマ
監督:フィルダー・クック
出演:ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード、ジェーソン・ロバ―ズ

1896年のとある日、西部を代表する5人のギャンブラーがホテルの一室に集まり、年に一度のポーカーゲームを開いていた。そんなおり、旅の途中のメレディス夫妻がホテルを訪れ、夫のメレディスはたまたまホテルの奥でポーカーをやってることに気づく。元ポーカー狂で家族のためにポーカーから足を洗ったメレディスだったが、妻がいない間にポーカーに参加する。そこで10年間貯金した4,000ドルをなくしかけ、後には引けない状況になっていく。

3つの注目ポイント・ポーカーの起源とも言える映画
・ポーカー映画史上最高のラストシーン
・ラスト1ゲームで息が止まるような駆け引き

シンシナティ・キッドの翌年に作られた映画で、舞台は19世紀末期のテキサス。西部劇で有名な時代の話です。

冒頭は古めかしい音楽、映像だったので、あまり期待していませんでしたが話が進むにつれて、どんどん引き込まれていきました。諸事情で旦那の変わりに奥さんにバトンタッチしたときは本当に大丈夫か、この話どうなるんだ、とハラハラさせられました。個人的には、こちらの方がシンシナティ・キッドよりストーリーが重厚で、ラストも圧巻だったので最後まで楽しく観ることができました。

プレイしてたポーカーの種類は、ドローポーカーとスタッドポーカーですが、具体的なプレイ内容の説明や技術説明の描写はないので、ルールを知らなくても十分楽しめる映画です。

あと気になったのが、昔のポーカーは誰かがレイズして、そのレイズ額と同等の金額でコールできないとフォールドするしかなかったんですね。テキサスホールデムは手持ちが足りなくなったら、オールインしてあとは勝負の行く末を見守ることができます。マネーパワーが存分に生きた時代だったんですね。

●DVDはこちら

ヘンリー・フォンダ(出演), ジョアン・ウッドワード(出演), フィルダー・クック(監督)

マーヴェリック(Maverick)

マーヴェリック(Maverick)

あらすじ
マーヴェリック
1994年/アメリカ
2時間6分
ジャンル:ドラマ、コメディー
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン、ジョディ・フォスター、ジェームズ・ガーナー

天才的な読みを持つマーヴェリックは、4日後に開催される西部最大のポーカー大会に参加するため、参加費用2万5000ドルを集めるのに躍起になっていた。その道中で女詐欺師アナベル、連邦保安官クーパーと出会い、同じポーカー大会を目指す3人の旅が始まる。

3つの注目ポイント・19世紀の西部の話
・コメディー要素もたっぷり
・メル・ギブソン、ジョディー・フォスターが共演

19世紀の西部が舞台の映画なのでポーカーのジャンルはドローポーカーしか出てきませんが、ストーリーがよく練られているので娯楽映画として観るには、かなりおすすめです。

またコメディー要素も多いのでところどころ、クスッとさせてくれます。それにメル・ギブソンとジョディー・フォスターの演技も素晴らしく、二人の個性も存分に出てるので観て損はないでしょう。

ポーカー大会後のどんでん返しは正直回りくどいと思いましたが、まぁ、ご愛嬌。ラストシーンはとても素敵で、こういう余裕のある大人になりたいと思わせてくれます。

純粋なポーカー・ギャンブル映画というより、週末に大人が観て楽しむ映画だなと思いました。

●DVDはこちら

ジョディ・フォスター(出演), メル・ギブソン(出演), リチャード・ドナー(監督)

Bet Raise Fold: オンラインポーカーの物語(The Story Of Online Poker)

Bet Raise Fold: オンラインポーカーの物語(The Story Of Online Poker)

あらすじ
Bet Raise Fold: オンラインポーカーの物語
2013年/アメリカ
1時間41分
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:ライアン・フィルポ
出演:トニー・ダンスト、ダニエル・アンダーセン、ダニエル・ネグラヌ

1998年にポーカーサイトが誕生して以来、ぐんぐんと売上を伸ばし、数百万ドル産業まで登りつめたが、国によって一瞬で消されたオンラインポーカーの今と昔を関係者が語り継ぐ。2000年代はじめに目のくらむような大金を掛けて大稼ぎした若者、テレビに出演して瞬く間にスターダムにのし上がったポーカープレイヤーなど、オンラインポーカー社会を中心に生まれた新たな文化を追う、長編ドキュメンタリー。

3つの注目ポイント・オンラインポーカー史上最悪の不正
・無名プレイヤーが一気にスーパースターに駆け上がった時代
・普通のカジノでは稼げないような大金を一夜でゲットする若者たち

ストーリーは、1998年のオンラインポーカーの誕生から、2011年4月15日の米司法省がアメリカ国内のオンラインポーカー事業の閉鎖と、その後を中心に描いています。また、その時々に関係あった人々がインタービュー形式で語っています。ダニエル・ネグラヌ、アイザック・ハクストンも出演。

この作品を観れば、2000年代初頭に起きたオンラインポーカーの隆盛と衰退が時系列でわかります。2003年のクリス・マネーメーカーのWSOP優勝。パーティーポーカー1強時代。WPTのスタート。ポーカープロが設立したフルティルト。2006年の違法インターネット賭博禁止法(UIGEA)の可決。フルティルトの未返金問題。ポーカースターズによるフルティルトの買収。などなど、その当時のアメリカポーカー界で実際に起きた内容はこれ一本見れば、ほぼ理解できます。

正直あまり期待せず観たのですが意外と楽しめました。特にオンラインポーカーをやってる人は、資金凍結など、いつ自分にも起きるかわからないトラブルについて理解を深められるので観ていて損はないでしょう。逆にポーカーをプレイしない人にとっては、映画として楽しめる要素は0なのでおすすめしません。

にしてもこんなマニアック映画がamazonにあったのはびっくりでした。しかし、DVDは残念ながらありません。

ランナーランナー(Runner Runner)

ランナーランナー

あらすじ
ランナーランナー
2013年/アメリカ
1時間31分
ジャンル:クライムスリラー、ドラマ
監督:ブラッド・ファーマン
出演:ジャスティン・ティンバーレイク、ベン・アフレック、ジェマ・アータートン

プリンストン大学に在学する天才学生リッチーは、貴重な学費をオンラインポーカーで全額スッてしまう。確率を駆使し自信満々で挑んだだけに、ポーカーサイトに裏があると思い、調べたところ、サイトに不正プログラムが隠されていた。リッチーは、サイトオーナーであり、オンラインカジノ王であるブロックのもとへ直談判しにサイトの運営元があるコスタリカに向かう。

そこで不正に気づいた頭脳がブロックに気に入られ、ブレーンとして採用されたリッチーは罠にハマり、命をかけた勝負をするハメに。はたしてリッチーは、カジノ王や裏社会、FBIが絡むドロドロな世界で生き抜くことはできるのか。

3つの注目ポイント・汚職がはびこっている中南米での話
・天才学生のサクセスストーリーと思いきや!?
・莫大な収益を得ることができるオンラインポーカーの世界

ランナーランナーはポーカー映画の中では比較的新しい映画です。なぜかネットの評価は低めですが私は結構好きな映画です。なぜならオンラインポーカーの運営部分を扱った珍しい映画だからです。それも過去に起きたオンラインカジノ不正事件を元ネタにしてる実話映画なのが、より引き込まれます。なので妙にリアルで実際に起きてもおかしくない内容でした。まぁ、ここまで大げさにはやらないとは思いますが。

ポーカーをプレイする映像はリッチーが学費をスる場面しか出てきませんが、国や警察、裏社会への賄賂、駆け引きなど中南米の闇部分をクローズアップしてるので、裏社会系が好きな方は映画としてもおもしろく観れます。

結構ラストはハラハラさせられました。言葉もままならない国でだれを信じていいのか、賄賂が通用するのか、はたしてリッチーは生き抜くことはできるのか...。特に実際、スターズなどでオンラインポーカーをされてる方には、ぜひ観て頂きたい映画になります。

ちなみにブロック役のベン・アフレックはポーカーの世界大会であるWSOPに出場するほどポーカー好きです。

●DVDはこちら

ジャスティン・ティンバーレイク (出演), ジェマ・アータートン (出演), ブラッド・ファーマン (監督)

ワイルド・ギャンブル(Mississippi Grind)

ワイルド・ギャンブル(Mississippi Grind)

あらすじ
ラウンダーズ
1998年/アメリカ
2時間1分
ジャンル:ドラマ
監督:ライアン・フレック、アンナ・ボーデン
出演:ライアン・レイノルズ、ベン・メンデルソーン、シエナ・ミラー

ギャンブル依存症で多額の借金があるジェリーは、ある日、カジノのポーカーテーブルでカーティスと出会う。妙に息のあう二人はすぐに仲良くなる。そしてジェリーは、カーティスといるとドッグレースに勝てたことから、彼を幸運の女神だと思い、カーティスを誘ってカジノ巡りの旅に出ることになった。はじめは勝っていたが、しかし人生そううまくはいかず、ポーカーで一気に有り金を失うことに。

3つの注目ポイント・ギャンブルがつなぐ友情
・ギャンブル依存症の恐怖
・ダメ人間たちのロードムービー

この映画を要約するとギャンブル好きのおじさん二人が出会い、旅するロードムービー。こういうとダメ人間たちの映画なんだと想像されると思うが、予想をはるかに超えたダメ人間っぷりを観ることができます。特にベン・メンデルソーンの演じた、ギャンブル依存症のくたびれたおじさんがかなりの当たり役でした。

映画ではポーカーの場面が多めですが、競馬、ドッグレース、ブラックジャック、クラップスと多彩なゲームをプレイしています。特にプレイについて詳しい描写は出てこないので、ゲームのルールを知らなくても十分楽しめます。

詳しくは書けませんが、ラストシーンの“掛け”は常人では絶対真似できないので、やはりギャンブル依存症は怖いと思わせてくれました。

●DVDはこちら

ライアン・レイノルズ(出演), ベン・メンデルソーン(出演), アンナ・ボーデン(監督), ライアン・フレック(監督)
ポーカーナイト 監禁脱出(Poker Night)

ポーカーナイト 監禁脱出(Poker Night)

あらすじ
ポーカーナイト 監禁脱出
2018年/アメリカ、カナダ
1時間44分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:グレッグ・フランシス
出演:ボー・マーショフ、ロン・パールマン、ハルストン・セイジ

アメリカのとある町で夜な夜な刑事たちが集まり、武勇伝を語りながらポーカーをしていた。そのポーカー帰りに新人刑事のスタンは、交際相手が誘拐されたことを知り、現場へ向かう。しかしそこでスキをつかれ、何者かに気絶させられてしまう。スタンが目覚めるとどこの地下室に監禁されていた。ポーカーナイトで知った情報をヒントに地下室から脱出を試みる本格的スリラー映画。

3つの注目ポイント・歪んだ復讐劇
・ポーカーよりもスリラー要素が強め
・ポーカーナイトは次世代に知識を伝えることが目的

はじめに注意点ですが、これはポーカーメインので映画ではありません。ポーカーをプレイする場面は全編を通してでてきますが、この作品は本格的スリラー映画です。ポーカーメインで観ると100%ガッカリします。

そしてポーカーのプレイうんぬんより、ポーカーナイトという刑事たちの集まりでの過去の武勇伝や教訓の話がメインとなり、それと重なり合うように監禁事件を描写している映画です。

感想としては、映画『SAW』のようなサイコスリラー要素がかなり強く、ポーカーとはまた違うハラハラ感を感じさせてくれました。映画として完成度が高いので、他のポーカー映画の息抜きとして観るのもおすすめです。

●DVDはこちら

ボー・マーショフ(出演), ロン・パールマン(出演), グレッグ・フランシス(監督)

おすすめポーカー漫画4選

ポーカーミリオンズ(PokerMillions)

ポーカーミリオンズ(PokerMillions)

あらすじ
PokerMillions
版発行:2019年
著者:ちゃぼ(原作)、三森公政(作画)、木原直哉(監修)
出版社:TORICO
発行中

毎年、ラスベガスで開催されるポーカー世界選手権の最高賞金はなんと約10億円。雀荘の週末店長のアキラが、常連客の劔(つるぎ)によってポーカーの魅力を知り、ハマっていくストーリー。目指すは世界のTOP。そのために劔の指導のもとポーカー修行の旅がはじまる。
3つの注目ポイント・技術解説が丁寧で的確
・有名日本人ポーカープロが監修
・日本のアミューズメントポーカー事情を知ることができる

ポーカー漫画の中ではこの本が一番おすすめです。まずストーリーがリアル。実際に実在する店舗や人物が出てきますし、日本人ポーカープロの木原直哉氏監修のため、技術説明も的をえています。

特にポーカー初心者にとっては絶対必須レベルの本と言っても過言ではありません。日本の最新ポーカー事情もわかりますし、初心者がやりがちなミスや思い込み、勘違いなど詳しく丁寧に解説されていました。また技術解説と漫画的おもしろさのバランスが絶妙なので、飽きることなくスラスラと読むことができます。

またラストページの木原氏の解説を読むと、初心者でなくても初心に返るような気持ちになりました。特に、これから日本のアミューズメントポーカーでリングゲーム、トーナメントに参加しようと思ってる方に最適な漫画だと思います。

ちなみに電子書籍のみの漫画です。iPhoneやアンドロイドスマホでもKindleアプリをダウンロードしたら読むことができます。

ちゃぼ(原作), 三森公政(作画), 木原直哉(監修), 双葉社

ガットショット

ガットショット

あらすじ
ガットショット
初版発行:2015年
著者:佐藤 まさき、日本ポーカー協会(監修)
出版社:双葉社
全4巻で終了

ポーカーの才能を見いだされたニノ岬凛が青春を捧げ、突き進む高校ポーカーストーリー。目標はポーカー甲子園での勝利。運だけでは勝てないポーカーの奥深さを日本ポーカー協会監修のもと描く。

3つの注目ポイント・絵が今どきで親しみやすい
・才能あふれる少女のポーカー物語
・仲間と助け合い大会に勝利していく

高校でのポーカー部がポーカー甲子園を目指す物語です。

「ポーカー部なんて実在するの?」
「ポーカー甲子園、なにそれ?」
「本来は賭け事であるポーカーを高校生にやらせるのは健全じゃない」

ネット上の評価を見ていたら、この漫画に対して上記のような疑問が多かったです。しかし、これはあくまで漫画です。フィクションです。リアリティーなくても楽しく読めたらいいと個人的には思います。

そして私は結構好きな部類の漫画です。ポーカープレイ自体も多めであり、またポーカーのルールを知らなくても読めるのではないかと思いましたし。絵も一般受けしそうなので、ポーカー布教本として活躍してほしかったですが、たった4巻で終わったのが少し残念ですね。でも主人公の凛が仲間とともに知的アスリートとして成長していく姿は最後までちゃんと描かれていたのでよしとします。

佐藤 まさき(著), 日本ポーカー協会(監修), 双葉社

ジャンケット

ジャンケット

あらすじ
ジャンケット
初版発行:2011年
著者:赤木太陽、紅林直
出版社:竹書房
全2巻で終了

マカオを舞台にした本格ギャンブル漫画。主人公の葛城ショーはマカオ在住の「ジャンケット」。ジャンケットとはカジノに集まるVIPの全般的な世話をする職業で、ライセンスを発行されるほどマカオでは認知されている。表向きは航空機、ホテルの手配などのコンシェルジュのようなサービスをするが、実際はドラッグ、女、マネーロンダリングなど非合法な要望にも応じている。世界中のVIPを相手に主人公のショーがポーカーや麻雀で打ち負かし、次々と顧客にして、のし上がっていくサクセスストーリー。

3つの注目ポイント・マカオや日本の闇の部分を知れる
・他の単行本より分厚く読みごたえあり
・ポーカーだけはなく麻雀やブラックジャックも

ガットショットが青春漫画なら、ジャケットはがっつりアンダーグラウンド路線を突き進む漫画です。主人公はポーカー中にトイレでマリファナを吸うのがお決まりですし、でてくる香港マフィアも実在する組織名を使っています。

おもしろいかといえば、そういったアンダーグラウンド系が好きならいいかもですが、ポーカーだけではなく麻雀で勝負するシーンもあるので、ポーカーがっつりといった漫画ではありません。またポーカーに関しては主人公が微妙なレイズをしたりとちょっと疑問に感じるプレイも散見しました。

2巻で終わりの漫画ですが、1巻はマカオが舞台、2巻は日本とラスベガスが中心になります。個人的にはラスベガス世界大会編が含まれてる1巻より2巻の方がおもしろかったです。

赤木太陽(著), 紅林直(著),竹書房

バッドビート! 〜辻堂真夏のポーカー戦線〜

バッドビート! 〜辻堂真夏のポーカー戦線〜

あらすじ
バッドビート! 〜辻堂真夏のポーカー戦線〜
初版発行:2020年
著者:矢崎結子、渡辺アビ
出版社:Amazon Services International, Inc.
発行中

契約で成り立ってる湘南D.Cにおいて、過才能(オーバギフト)という能力とポーカーが組み合わさった心理戦を描く。それぞれの特殊能力を駆使して戦うギャンブラーの中で、主人公の辻堂真夏は『不運』という能力で数々の強敵とのポーカーバトルに挑む。

3つの注目ポイント・特殊能力+ポーカー
・確率うんぬんより心理戦がメイン
・能力に頼らない戦いをすることもある

最後に紹介する『バッドビート!』は、これまでに紹介した漫画とは、まったく毛色が違います。話は湘南清陵高校のポーカー部が舞台で、主要キャラクターは、それぞれオーバーギフトという特殊能力を持っています。心が読める能力、人を支配する能力、身体をムキムキにできる能力などがあり、ポーカーでその能力が使われるので、能力も考慮した戦いをしなければいけません。

読んだ感想としては、どうせリアリティはないんだから、もうちょっと能力を活かして戦ってほしいなと思いました。能力が中途半端にしか使われていない感があります。結局はただの心理戦で戦ったりもしてるので、どうせならもう少しファンタジー要素強めでもいいかもしれません。まだまだ、これからの漫画なので今後に期待です。

ちなみにKindle Unlimitedに入ると無料で読むことができます。

矢崎結子, 渡辺アビ(著), Amazon Services International, Inc.

おすすめポーカー映画・漫画15本まとめ

いかがでしたでしょうか?

映画に関してはamazon prime会員になると安くレンタルできる作品だけをピックアップしました。

全14作品ものポーカー作品を観た感想としては、いかにポーカーでもギャンブルの一種と捉えられているのか、主人公が挫折・破産を一度、経験し復活するストーリー展開が多かったですね。映画にするにはポーカープレイを永遠流すだけの平坦では面白くないので、どの作品も、うまく起承転結を作っていました。

何本かは無料で観られる作品もありますし、どれも選りすぐりなので楽しめますので、ぜひこれらを観てモチベーションを上げてくださいね!

以上、超クールなポーカー映画・漫画おすすめ15本でした!
最後に一言コメントを加えたまとめを載せて終わりたいと思います。

今回のまとめ
・007/カジノ・ロワイヤル(華やかなポーカーの世界の光と闇)

・ラッキー・ユー(ラスベガスを舞台にポーカーと恋が交わるストーリー)

・ラウンダーズ(友人を守るため、意地のため闇カジノに挑む)

・モリーズ・ゲーム(挫折からの成功からの挫折)

・シンシナティ・キッド(若手NO1と伝説のプレイヤーとの伝説級の戦い)

・テキサスの五人の仲間(ポーカー映画史上最大のどんでん返し)

・マーヴェリック(コメディー要素が強めの大人の映画)

・Bet Raise Fold: オンラインポーカーの物語(オンラインポーカーの隆盛と衰退)

・ランナーランナー(運営者の采配次第で詐欺もできてしまうオンラインの闇)

・ワイルド・ギャンブル(ギャンブル依存症たちのロードムービー)

・ポーカーナイト 監禁脱出(ポーカーが関わる本格的サイコスリラー映画)

・PokerMillions(テクニックと日本のポーカー事情がわかる)

・ガットショット(賭け事の主人公が高校生という未知のストーリー)

・ジャンケット(闇・闇・闇。アンダーグラウンドを駆け抜ける稀有な漫画)

・バッドビート! 〜辻堂真夏のポーカー戦線〜(特殊能力+ポーカー)

 
 

以下では私が初心者のときから世界で勝負するまでに読んで役に立った本とアプリ&ツールを厳選してご紹介しています。世界で勝負したい方は参考にどうぞ。

 
 
この記事の著者:ETweb編集部
プロフィール
ETwebは、最新テクノロジーを紹介している専門メディアです。発信内容としては、最新テクノロジーの紹介・利用方法・ニュースをETweb編集部が厳選してお届けしています。また、皆さまがが将来、海外で活躍できるように英語についての記事も執筆しています。広告掲載、記事執筆のご依頼も随時募集していますので、お問い合わせよりご連絡ください。ETwebの理念については私たちについてをご覧ください。
» Twitterアカウントはこちら

●こちらも合わせてどうぞ