iPhone12がサポートすると噂の超近距離無線LANサポート「IEEE 802.11ay」とは?


今回は今年の秋に発表される予定であるiPhone12についてご説明します。

●動画でも説明していますので動画派の方はこちらを観てください

先日2/24にMacお宝鑑定団BlogというApple商品に関する情報サイトが発表した記事の中で次期iPhone 12に詳しい情報筋の話として、iPhone12は60GHz帯を使用する超近距離無線LAN規格「IEEE 802.11ay」をサポートする可能性があるという内容が書かれていました。

これ読んだ方の中には、超近距離無線LANってなに?IEEE 802.11ayってなに?って思った方もいると思います。

なので今回はiPhone 12がサポート予定の無線LAN規格IEEE 802.11ayについて詳しく説明していきます。

あとIEEE 802.11ayはちょっと長すぎるので、ここでは以後「11ay」と略して言いますね。また11ayが使えるようになったら将来どういった場面に使用されるかまで深堀りして話していきたいと思います。

IEEE 802.11ayとは

まず11ayとういうのは無線LANの規格のことです。規格とは、みんなでこういうルールで運用しようぜと決めた基準のことです。

無線LANというのは「無線通信を利用してデータの送受信を行うLANシステム」のことで、いわゆるみなさん普段使ってるWi-Fiのことだと思って頂ければ大丈夫です。

この無線LANの規格、他にもいろいろ種類がありまして11ayというのは多くあるWi-Fi規格の中の一つです。

ちなみにこちらの図は現在つかわれている規格一覧です。

上記の図の周波数帯というのはデータの通り道のことです。たまに人混みでネットが重くなるってことあるじゃないですか。それはその周波数帯を使ってる人が自分の周りに多いのが大きな原因です。

次に最大通信速度というのは機器や通信設備が最大限努力したときのベストの通信の速さのことです。種類は現在、7種類の規格があって、それぞれ特徴があるんですが、下に行くほど速度は早くなります。

特に下半分にある11acから11axまでの規格は、従来の11bから11nまでと比べて一度に運ぶ情報量が多いため、速い速度で通信できます。

ここでお気づきになった方もいらっしゃると思います。この中に11ayが無いですね?

そうなぜないかというと、11ayは現在まだ規格の策定中で仕様が完全に決まってないので世の中にはまだ出されてないから無いのです。おそらく世に出るのは2020年、今年中と言われています。

では11ayが世に出たらどうなるの?について話していきます。

まず11ayは周波数が60GHz帯を使用しています。この60GHz帯の特徴はこちら。

・メリットはあまり使用されていない周波数帯なので、近隣住居や他の家電製品からの電波干渉を受けにくい。あと電波の直進性が高いため、狭い範囲で高速通信したい場合に最適。
・反対にデメリットは他の周波数帯より障害物に弱く、通信距離も10メートル程度と短いため別室や屋外での利用には不向きと言われている。

これらプラス11ayはMIMO(マイモ)技術やチャネルボンディング技術などが使われているので100Gbpsの高速通信を実現することが可能です。
MIMO技術やチャネルボンディング技術は通信を高速化するための技術と覚えて頂ければ大丈夫です。

こういった特徴から11ayは超近距離無線LAN規格と呼ばれています。
ようするに「超高速で通信ができる近距離限定のWi-Fi規格」ということになります。

ちなみに100Gbpsがどのくらい速いかというとYouTubeを観たり、オンラインゲームをするには100Mbpsで十分だと言われています。
100Gbpsは100Mbpsの1000倍の速さです。ようするにめちゃくちゃ早い速さと思ってもらえればOKです。
bpsは通信回線などのデータ伝送速度の単位です。

将来どのような場面で使われるか

最後にどういった場面で使われるかを説明します

まず上から
・スマートデバイスのためのジェスチャー認識
・健康や見守り
・個人認証
・自動車内のモニタ
などでの運用を想定してあるとMacお宝鑑定団Blogには書かれていました。

うん、なんとなくピンとこないですね。
スマートデバイスのためのジェスチャー認識に関しては手や顔など身体の動きでデバイスを操作したいときを想定してると思います。
最近だとハンドジェスチャーでスマホを操作できるGoogle Pixel4のMotion Senseなどが話題になりましたね。

おそらく私たちの身近ではAirDropでのデータのやりとりが速くなったり屋内でのデバイス間データ転送が大幅に速くなるんだと想定されています。

まだ世の中に出ていない規格なのでおそらく多くの人が何に使われるのかあまりピンとしてこないと思いますが、単純に通信が速くなることで、できることの幅を大きく広げることができます。

【本日のまとめ】

最後にまとめると「IEEE 802.11ay」をわかりやすく言うと「屋内でのデバイス間の通信を超高速でできる新しいWi-Fi規格のこと」ということになります。

てことで今回はこれで説明は終わりたいと思います。
もしよろしければ下記の動画も見てくださいね!
ではでは!

【関連リンク】
MACお宝鑑定団Blog


テクノロジー記事まとめ
●3分伝授に関する記事
【3分で完読】Twitterの歴史
【3分で完読】Instagramの歴史
【3分で完読】Facebookの歴史
【3分で完読】YouTubeの歴史
【3分で完読】LINEの歴史
【3分で完読】mixiの歴史
【3分で完読】AI・人工知能とは?
【3分で完読】量子コンピューターとは?
【3分で完読】VR・AR・MR・SR・XRとは?
【3分で完読】Web会議システムの比較と選び方

●テクノロジー入門に関する記事
【保存版】日本国内におけるSNSの歴史のまとめ
【AI入門・前編】人工知能の仕組みを中学生でもわかるように説明
【AI入門・後編】 人工知能の技術をやさしく解説
【量子コンピュータとは?】仕組みを中学生でもわかるように解説
【図解】オブジェクト指向とは?【完全マスター】
【Arduino】電子工作のはじめ方【初心者向け学習法】

●最新技術ニュースに関する記事
iPhone12がサポートすると噂の超近距離無線LANサポート「IEEE 802.11ay」とは?
2020年3月の注目すべきAIニュース5選をわかりやすく解説

●商品・サービス体験レポートに関する記事
近未来・山手線の新駅・高輪ゲートウェイ駅をレポート【AIさくらさん、TOUCH TO GOなど】

●ショートショートに関する記事
【埋込み型AI】テクノロジー系ショートショート朗読・秋葉原編


●日本一やさしいネットワーク、無線規格の入門書です

この記事を書いた人:岩本ミナイ
プロフィール
外国語大学卒業後、プログラマになる。英語を活かし、社内では数多くの英文システム仕様書の翻訳業務に携わる。今までのTOEIC最高点は960点。現在はフリーランスエンジニアとしてwebシステムの開発をしながら旅をしています。当サイトではみなさまに有益な英語学習と最新テクノロジー情報を発信しています。 » 詳しいプロフィールはこちらを

Twitter
←最新情報を更新しています



コメントを残す