2020年3月の注目すべきAIニュース5選をわかりやすく解説

https://youtu.be/VCdgBltwGXs

今回は2020年3月に発表された注目すべきAIニュースを僕自身の独断と偏見で5つピックアップしました。

昨今、人工知能ブームでAIに関するニュースは数多くありますが、これを見れば、AIに関する最新事情がわかります。
できれば毎月、前月のAIニュースを発信していきますのでよろしくお願いします。

●動画でも説明していますので動画派の方はこちらを観てください

ニュースのピックアップ基準は
『2020年3月発表のニュース』
『僕たち一般人の生活にめちゃくちゃ関係する』

の2点に絞って選びました。

1.TOUCH TO GOに関するニュース


1つ目は3/18発表のニュースで
『無人決済店舗は普及するのか? 高輪ゲートウェイ駅で新店舗オープンの狙いとは』
といったタイトルの記事です。

発信媒体はIT media NEWS。

どういった内容かというと

3/14に開業したJR山手線の新駅、高輪ゲートウェイ駅に関するニュースです。

無人AI決済店舗の開発を進める株式会社TOUCH TO GOが、3月23日(月)にJR山手線の新駅、高輪ゲートウェイ駅構内において、無人AI決済店舗の第1号店となる「TOUCH TO GO」をオープンさせました。

無人AI決済店舗のTOUCH TO GOがなにかと言いますと、ウォークスルー型の完全キャッシュレス店舗です。

ウォークスルー型というのは、レジを通さず、人のいないゲートを「walk through(通り抜ける)」だけで簡単に決済できるシステムのことです。

仕組みはというと店内にあるカメラで、入店した購入者と手に取った商品をリアルタイムに認識して、出口にある決済エリアに購入者が立つとタッチパネルに商品と購入金額を表示します。

なので購入者は商品を持ったら、そのまま出口でタッチパネルの表示内容を確認してスイカなどのICカードを読み取り機にかざすだけで買い物ができます。

TOUCH TO GO社は将来、無人決済店舗の仕組みを自社だけではなく、人手不足で悩む小売店や飲食店などにも提供したいという計画です。

といった内容の記事でした。

僕個人としては、人件費は削減できるし、万引きも減るので個人的には普及してほしいです。

けど課題といえば人って生活スタイルの変容が難しい生物なので無人レジがどこまでウケるかですね。

ちょっと前にスーパーでもセルフレジが普及しましたが、やはり時間かかってもスタッフのいるレジに今でも並んでますよね。

まぁ、このへんは徐々に慣れていくと思います。今後、人手不足の解決、期待しています!

また下記に僕がレポートしたときの記事を貼っておきますので合わせて読むと理解しやすいと思います。


・参考ニュース
『無人決済店舗は普及するのか? 高輪ゲートウェイ駅で新店舗オープンの狙いとは』

2.AI詐欺に関するニュース


2つ目は3/26発表のニュースで
『「AIで簡単に稼げる」とウソ、投資用USB販売3事業者に業務停止処分が下される』
といったタイトルの記事です。

発信媒体は読売新聞。

どういった内容かというと

「AI搭載システムで簡単に稼げる」とウソを伝えて投資用USBメモリーを販売したなどとして、消費者庁と東京都は26日、アイテックジャパンなど3事業者に、特定商取引法違反で業務停止などを命じたと発表した。

業務停止はアイテック社と「ファースト」が6か月、「ライズ」が3か月。投資経験のない学生を中心に被害が広がり、2018年以降、3事業者で少なくとも計8億1000万円を売り上げていたという。

仕組みは、勧誘員が「投資でかなり稼いでいる人がいる。話を聞かせたい」などと友人らを喫茶店に誘い出し、場所を変えて深夜まで営業担当者が代わる代わる勧誘。

AIで為替相場の売買のタイミングを予測できるソフトが入っているとするUSBメモリー(約54万円)を買わせていた。実際はAIではなかった。

といった内容の記事でした。

実際、ネズミ講と同じですが商品としてまったく価値のないものを売りつけてるんですね。

注目なのが勧誘された人がお金がないと断ると消費者金融にローンを組ませていた。また友人を勧誘すると6万円の紹介料が入る仕組みもあったとのことです。

今回なんで数あるニュースの中でなぜこんなマイナスな記事を取り上げたかというと、新しいテクノロジーが出てくるとこういった詐欺が必ず出てくるってことをみなさんに知ってもらいたかったからです。

仮想通貨が流行ったときにも仮想通貨詐欺がありましたよね。

話題になると悪い人たちがその技術を巧妙に組みこんだ詐欺を器用に作り込むんです。

なのでみなさんがこんな詐欺に騙されないように、警鐘を鳴らすために取り上げてみました。


・参考ニュース
「AIで簡単に稼げる」とウソ、投資用USB販売3事業者に業務停止処分が下される

3.AIと量子コンコピュータに関するニュース


3つ目は3/31発表のニュースで
『AIと量子アニーリングでごみ収集ルートを最適化 総走行距離2300kmを1000kmに短縮』
といったタイトルの記事です。

発信媒体はITmedia NEWS。

どういった内容かというと

ごみ収集ルートを機械学習と量子コンピュータを用いて最適化すると、従来の総走行距離を約57%削減できるとAIモデル構築などのクラウドサービスを提供するグルーヴノーツと三菱地所は3/30に発表しました。

収集ルートの最適化では、まず各ビルに入っているテナントの種類や割合、過去3年間分のごみの種類別発生量などを可視化したデータに加え、気象データや地区のイベント情報などの予測因子を加味して、ごみの発生量を予測するAIモデルを構築した。

AIが予測した数カ月後の結果に基づき、確実にごみを回収しながら車両台数が最も少なく、かつ移動距離が最短となるルートの組み合わせを、量子アニーリングを用いてシミュレーションした。

その結果、現状では2296.2kmだった総走行距離(1日分)を1004.2kmに短縮できるという計算結果が出た。収集車の台数も75台から31台と少なく済ませられるという。

しかし、三菱地所は「実導入には、各ビルごとの廃棄物収集業者との契約・連携などにハードルがある」として、最適化結果の本番運用は現時点では 想定していないという。

といった内容の記事でした。

要約すると東京・丸の内エリアの26棟のビル間を、どのルートを行けば、時間や距離を最短にしてゴミ収集できるかってのを量子コンピュータが計算してくれるというシステムですね。

このシステムにはカナダD-Wave社の量子アニーリング方式の量子コンピュータが使われています。

量子アニーリング方式の量子コンピュータは組み合わせ最適化問題が得意です。最適化問題とは「条件を満たす解の中で一番よいものを求める問題 」のことです。

まさにどのルートを行けば、時間や距離を最短にしてゴミ収集できるかってことですね。

これって例えば回る場所が3ヶ所ならすごい楽なんですが、ルートの数が増えるごとに計算数も莫大になるので、最適ルートを導き出すのにスーパーコンピュータでも何万年かかってしまいます。

なのでこういった最適化問題は量子コンピュータなら解決できるのではと言われているので現在、世界中で研究されています。

なのでもっと普及してほしいんですが、利権も関わってきますし、現在の技術力ではエラーも多いので課題多いと思うのですが、個人的はすごい技術と思っていますので生きてる内にぜひ実用化されてほしいです。

また下記に量子コンピュータを優しく解説した記事を貼っておきますので合わせて読むと理解しやすいと思います。


・参考ニュース
AIと量子アニーリングでごみ収集ルートを最適化 総走行距離2300kmを1000kmに短縮

4.AIによる自動虐待発見に関するニュース


4つ目は3/17発表のニュースで
『練馬区が児童虐待の早期発見に向けたAIの実証実験を開始』
といったタイトルの記事です。

発信媒体はCENT Japan。

どういった内容かというと

東京都練馬区とFRONTEO(ふろんてお)は3月17日、FRONTEOの独自開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」を活用した、児童虐待の早期発見に向けた実証実験を開始すると発表した。

期間は、2020年4月から2021年3月まで。

この実験は、児童虐待(重篤なケース)の早期発見や早期対応のサポートを目的としたもの。

KIBITは、練馬区子ども家庭支援センターが支援したケースのうち、東京都児童相談センターに一時保護を要請したケースを分析し、重篤化につながりやすい順に高いスコアを出すことで、早期に対応が必要なケースを見極める判断をサポートできる。

といった内容の記事でした。

「KIBIT」とは、過去の例や経験者の勘・感覚といった「暗黙知」をもとに選んだ文書を与え、文書の特徴を学習させることで、その判断軸に沿って見つけたい文書を効率よく抽出するAIエンジンです。

ようするに今回でいえば、
まず過去に虐待していた家庭の特徴をKIBITに与えます。

例えば、
・子どもの軽い症状で、しばしば外来や救急外来を受診している
・親の知的な問題、鬱状態、幻覚妄想状態など精神病が疑われる
・医師の診断 ・治療に対して関心を示さない

などの実際に過去に虐待が行われた家庭の特徴を与えます。

kibitはそういった特徴のサンプルデータから特に重篤化になりやすい特徴をあぶりだすことで、虐待の早期発見をサポートするということができます。

こういう調査は人間が目視でもできるんですが、KIBITを使った方が大量にデータを処理できるし早く結果も出るので早く実用化されてほしいですね!


・参考ニュース
練馬区が児童虐待の早期発見に向けたAIの実証実験を開始

5.コロナショックによる企業経営に関するニュース


5つ目は3/12発表のニュースで
『AIが予測する、コロナショックで増益する企業、減益する企業』
といったタイトルの記事です。

発信媒体はITmediaビジネス。

どういった内容かというと

テキストマイニングを用いてAIで企業や経済の先行きを分析するxenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は、分析レポート『新型コロナウイルスの国内上場企業への影響予測』を無料公開した。

それによると、世界的に感染が拡大した際の影響は、各業界共通で部品サプライヤーへの減益影響が大きいと予測された。

特にテーマパーク業界や対面販売している自動車業界は悪影響が出るのではないかとのことです。

これはゼノデータ・ラボが提供するSaaS型経済予測AIサービス「xenoBrain」(ゼノブレイン)による、新型コロナウイルスによる日本の上場企業への影響を感染拡大国別・業種別に集計したデータをもとに作成したものです。

といった内容の記事でした。

実際にこのレポート、僕も見てみたんですけど悪影響が出そうな企業を名指しで公表してるので株価にも影響ありそうだなと思いました。

でももう日常社会に影響がでてきてるので見なくてもだいたい予想できますけどね。

ちなみに増益しそうな企業は医薬品業界やトイレットペーパーなど作ってる製紙業界が挙げられます。


・参考ニュース
AIが予測する、コロナショックで増益する企業、減益する企業

まとめ

はい、これで5つ以上になります。
いかがでしたでしたか?

特に3月、目立ったのはコロナウイルス関連でAIをつかったサービスが増えたってことです。

こういった災害から人を守るためとか虐待から子どもたちを守るためにAIが使われるニュースは僕たちに希望を見せてくれるんですが、その反面、AIとうたって詐欺に使うなどもありました。

悲しいですけど、こういった悪意のある人間はどんな時代でも出てきますので、ちゃんと取り締まる仕組みをもっと強固にする必要があると思います。


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この記事を書いた人:岩本ミナイ
プロフィール
外国語大学卒業後、プログラマになる。英語を活かし、社内では数多くの英文システム仕様書の翻訳業務に携わる。今までのTOEIC最高点は960点。現在はフリーランスエンジニアとしてwebシステムの開発をしながら旅をしています。当サイトではみなさまに有益な英語学習と最新テクノロジー情報を発信しています。 » 詳しいプロフィールはこちらを

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