【保存版】英語リーディングの勉強法、コツ、おすすめ教本・教材とは

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簡単!英語リーディングの勉強法、コツ、おすすめ教本・教材とは

この記事を読めば、英語リーディングを学び、以下のことができるようになります。

海外サイトの記事が読めるようになり、情報収集の幅が広がる
TOEICなどの試験の長文読解が解けるようになる 
洋書や海外の新聞が読めるようになる

人によっては、スピーキングやリスニング以上にリーディングをマスターしたいと考えている方は多いと聞きます。理由は、TOEICや英検などの試験攻略もありますが、それよりも社会人だと英語で書かれたサイトやSNSから情報収集できることが一番大きな理由とのこと。

たしかに英語が読めるようになれば、一気にあなたの世界は広がります。理由として、世の中には日本語で書かれたウェブページよりも英語のページの方が圧倒的に多いからです。

これは数字でも明らかです。日本語を話す人口が1.2億万人ほど。それに比べ、英語を実用的に話す人口は17.5億人と言われています。その差、約15倍! 人口の差を見れば納得ですよね。

なので今回は英語リーディングの勉強法、コツ、おすすめ教本・教材をわかりやすく解説します。

この記事を読めば、今日から正しいリーディングの勉強方法が身につき、あなたの情報収集範囲を広げることができます。

英語リーディングが大切な理由

英語リーディングが大切な理由
リーディングというと学生時代にやった長文読解などを想像し、毛嫌いする人も多いと思いのではないでしょうか。

しかし、本来のリーディングの目的とは日本語と同じく、「書籍やニュース、ウェブサイトから知識を得るもの」「メールや書類の理解に活かすもの」「町中の看板や製品の使用方法を読めるようになり、生活に活かすもの」です。

それに世の中には日本語で書かれた文章より英語で書かれた文章の方が圧倒的に多いという事実があります。なので、日本語だけしか読めないと自然と知識を狭めているということになります。

たとえば、今後より国際競争が激しくなっていくことが予想されている中、英語を読むスキルがないと収入が激減する業種が出てくるかもしれません。それに海外から新鮮な情報を仕入れることにより、国内の競合他社から二歩も三歩も差をつけることができます。

別に仕事に活かさなくても、海外旅行において町中の看板や標識、飲食店のメニューを正しく読めることで、より楽しい旅ができるようになります。

このように英語のリーディングができるだけであなたの生活は激変し、より豊かにすることができます。

英語リーディングの7つのコツ

英語リーディングの7つのコツ
こちらではリーディングをする上で意識すべきコツをお伝えします。

【コツ1】毎日、英文に触れる

毎日、短くてもいいので英文に触れる時間を作ることが重要。通勤時間、昼休み、寝る前いつでもいいので、1日500〜1,000文字程度を読む習慣をつけましょう。

【コツ2】日本語に翻訳しない

まず始めに意識すべきは、リーディングとは英単語を一つ一つ日本語に翻訳して読んでいく作業ではないこと。私たちが学生時代に学んだ英語はまさしくこれなので、句や節ごとに日本語に訳して読んでいくという人も多いはず。

しかし、本来のリーディングの目的とは、書き手の思いをそのままダイレクトに触れ、感じ、考えを知ることです。私たちは翻訳家ではないので、けして翻訳することが目的ではないはず。

単純に文章の意味がわかればOKなんです。

ならば、一番良いのは英語は英語のまま理解すること。この方法は日本語に並び替えをする必要もありません。英語の語順のまま翻訳せずに理解することを指します。これができると英語読解のスピードはびっくりするくらい飛躍します。

やり方については後述の勉強方法の項目で説明しています。

【コツ3】音読→精読→多読のプロセスを踏む

リーディングの勉強法で効果があるのは、音読→精読→多読のプロセスを踏むこと。

音読することにより英語を前から理解できるようになり、精読することにより語彙力・文法力を向上させることができ、多読することにより英文読解に慣れるという良いサイクルが生まれます。

【コツ4】辞書を英英辞典にする

日本語に翻訳してしまう癖がある人は、英英辞典を使うことで英単語を英語の意味で理解することができるので、いちいち日本語に翻訳しなくて済みます。

【コツ5】かたまりを意識して読む

ある程度、リーディングに慣れてきたら、一単語ごとでなく、センテンスごとにかたまりとして読む習慣をつけましょう。そうすることにより、リーディングスピードは劇的にUPします。

これは速読の技術なので、日本語の文章にも通用します。

【コツ6】媒体に合わせたリーディングをする

あなたが読もうとする英文はどこに書かれたものですか?
英語が書かれた媒体には、小説、雑誌、新聞、ウェブサイト、論文、メール、契約書、TOEICなど様々あります。

この媒体ごとに、ある程度決まった書き方がされています。例えば、新聞なら見出し→リード文→詳しい説明→データなどのエビデンスというテンプレートがよく使用されています。

こういった媒体ごとの構造を知ることで重要な部位がどこに書かれているか瞬時にわかり、リーディング速度が上がります。

なので、読んでいるときに「この媒体ではこういう構造で文章を組み立てているんだな」と文章構造について少し意識してみましょう。

【コツ7】重要な部分だけ読み取る能力を身につける

日本語のニュースサイトでも全文読むことはかなり苦痛です。なので、あなたはニュース記事を流し読みして重要な部分だけ抜き出すことをしていませんか?

そう、全部の記事を最初から最後まで読んでる人は少ないはず。

英語も同じ。全文を読む必要はなく、必要な部位だけを抜き出し理解する能力は多忙なビジネスマンには特に必要です。

これは『スキャニング』『スキミング』という技術で実現できます。

スキャニングとは文章全体から自分がほしい情報を抜き出す技術のこと。例えば、ラーメンのあらゆる情報が載ったページから、ラーメンの歴史だけを知りたければ、全体を見渡し、そこだけを読もうとするはず。これがスキャニングです。

スキミングとは文章全体を流し読みして要点だけ抜き出す技術のこと。これは本屋の立ち読みに似ています。

どちらも日本語の文章では誰もがやっていることなので、リーディングに慣れてくればできるようになります。

具体的な英語リーディングの勉強法

具体的な英語リーディングの勉強法
こちらでは具体的にリーディング力を高めるためには、どういった学習をすればいいのかを解説します。

【ステップ1】最低限の文法&単語を身につける

文法も単語も知らなければ、まず読めませんので、リーディング学習を始める前に最低限の文法と単語を覚えましょう。

どちらも中学レベルでOKです。文法に関しては1ヶ月程度でできますので、サクッと文法から終わらせちゃってリーディング学習に進みましょう。

文法のおすすめ入門テキストはこちら。今まで出会ってきた文法本で一番わかりやすかったです。Amazonでもベストセラーなので信頼はできるかと。まずはこの本を1ヶ月以内に終わらして次に進みましょう。

上記の本を終え、もっと英文法を極めたければ以下の本をおすすめします。

時吉 秀弥(著), 出版社:明日香出版社

できるだけお金をかけずに学習したければ以下記事のテキストをおすすめします。Kindle Unlimitedに入れば、ほとんどのテキストが30日間無料で読めます。

 
次に単語帳に関しては、日常会話で必須と言われている2,000〜3,000語を覚えればOKです。ただし、単語は1ヶ月でマスターするのが厳しいので、英文法の学習が終わった時点でリーディングの学習をスタートさせましょう。なので、単語学習はリーディング学習と平行して行う形になります。

おすすめの単語帳はこちら。おすすめポイントは、初級者が覚えるべき3,000語が網羅されているところ、ステップアップしたければシリーズ本を買えば、最終的に12,000語までをマスターできるところの2点ですね。

アルク英語出版(著), 阿川 イチロヲ(著), 小石 裕子(著)

できるだけお金をかけずに学習したければ以下記事の単語帳をどうぞ。Kindle Unlimitedに入れば、ほとんどの単語帳が30日間無料で読めます。

【ステップ2】音読練習する

ここからリーディング学習がスタートします。

音読は、一ワードずつ翻訳するのではなく、文字を見ただけで意味が理解できるようにするためのトレーニングです。これにより、英文を読むスピードが劇的にUPします。

意識すべきは、声に出す際に英語を前から順に理解すること。そうすることで英語を英語の語順のまま理解することに慣れていきます。

ただし、闇雲に音読しても効果がありません。手順は次の通り。

1音読する前に文章の意味を理解する
2単語の読み方を理解する(Google翻訳の発音機能などを使う)
3ここでようやく音読してみる
※音読は一文最低30回は行うことが理想
4ネイティブの発音と聴き比べてみる(できればネイティブの音声がある題材がおすすめ)

おすすめの音読テキストは以下になります。音読界隈では有名な本。中学レベルからスタートできるのもGOOD。

国弘 正雄(著), 千田 潤一(著), 久保野 雅史(著), 出版社:講談社インターナショナル

【ステップ3】精読する

精読とは意味をよく理解しながら英文を丁寧に読むことです。

音読の目的が英文読解のスピード力の増強であるの対し、精読は語彙力と文法力の2つの能力が増強されます。なので、音読と精読は極めて大事な勉強法になります。

さらにシャドーイングやオーバーラッピングを取り入れるのも効果的。

シャドーイングとは、英語の音声データを聴き、その音声に1〜2語(または0.5〜1秒)遅れて音声データとまったく同じ言葉を発音する練習法のこと。

オーバーラッピングとは、シャドーイングが遅れて発音するのに対して、音声と同時に発音する練習法のこと。

シャドーイングについては以下の記事を参考にどうぞ。

 
ただし、闇雲に精読しても効果がありません。手順は次の通り。

1教材は、自分の英語力と同等もしくは少しレベルが高いくらいのものがおすすめ
2英文を読んでみる
3知らない単語&文法構造を調べる
4シャドーイングやオーバーラッピングを取り入れて慣れる

おすすめの精読用テキストは以下になります。おすすめポイントは、超入門者でも読み進めることができる、CD付きで5〜10分程度で区切られている、語数が載っているという3点ですね。もし、クリアしたならVol.2とVol.3もおすすめです。

アルク英語出版編集部(著), 辰巳友昭(監修), 出版社:アルク

【ステップ4】多読する

多読とは文字通り英文の読む量を多くこなすこと。読むスピード、理解力、文章構成から推測する能力が培われます。

ただし、闇雲に多読をしても効果はありません。音読、精読をして“基礎”を作ってからではないと多読しても意味がありません。なので、ここまでお伝えした勉強方法をやりつつ多読を取り入れてください。

多読の詳しい手順についてはは以下の本がおすすめ。

繁村 一義(著), 酒井 邦秀(著, 監修), NPO多言語多読(その他), 出版社:アルク

多読の練習では洋書が必要になります。Amazonなどでは多くの洋書を扱っていますが、その中でもおすすめのシリーズや検索方法をお伝えします。

ラダーシリーズ

まずおすすめはラダーシリーズ。ラダー(ladder)とは「はしご」という意味で、文字通り、Level1からLevel4まで一段ずつステップアップすることができるリーディング専用の洋書です。それぞれのレベルは以下の通り。
ラダーシリーズ レベル

ラダーシリーズは以下から購入可能です。まずはLevel1からスタートしましょう。違うレベルを希望する場合は、『ラダーシリーズ Level○』の○の部分を1〜4から希望するレベルを当てはめて検索してください。

出版社:IBCパブリッシング
Amazonでの洋書の探し方

次にAmazonを使った洋書の探し方をお伝えします。実はAmazonでは洋書を難易度別(Lexile指数)に検索できるんです。
※Lexile指数とは英語の読解力を示した指標のこと

やり方は簡単。以下のページにアクセスして頂き、あなたのレベルに合ったLexile指数の本を選ぶだけ。
» Amazon難易度別リーディングガイドページへ

上記のページにアクセスすると難易度別に分かれているので好みの本を探しやすい。まったくの初心者なら『200L-295L』からスタートするのがおすすめ。
Amazon 洋書 Lexile指数

漫画で読む

日本の漫画・アニメは、世界に誇れる日本を代表するコンテンツの一つです。もちろん、漫画は英語に翻訳され、Amazonでも購入できます。

購入方法は簡単。以下のページの漫画の英訳を「amazonの英語漫画カテゴリー」の検索フォームに入力するだけで簡単に探せます。

英語リーディングのおすすめ教本・教材

こちらでは、ここまで紹介した勉強方法と並行しながら学習するとより効果的な教本・教材をご紹介します。もっとリーディングを極めたい方におすすめです。

基本からわかる英語リーディング教本

基本からわかる英語リーディング教本
3つの注目ポイント・リーディングに必要な英文法をマスターできる
・演習問題が豊富
・解説がめちゃくちゃ丁寧

本書はリーディングに必要な英文法の解説と演習問題が合わさった実践的なテキストです。

リーディング本としてかなり有名なこちら。正直、読むのが苦労する本です。

まず図やイラストは一切なし。英文に使われている文法を一つ一つ理詰めで解析し、読み解いていくもの。かなり淡々としているので、正直面白みはありません(笑)

感覚的に学びたい方や初心者には正直おすすめできませんが、ちゃんとした文法力を付けたいと思う方には、めちゃくちゃおすすめですし、この教材以上はないと思います。

現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング

現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング
3つの注目ポイント・エンジニアに必要な英語リーディング力が身につく
・リーディングに役立つツールの使い方がわかる
・媒体ごとのリーディング方法がわかる

本書はITエンジニアやプログラマに必要な英語リーディング能力を身につけられるテキストです。

現状、IT系の新技術のほとんどは海外で生まれてから日本へ輸入されています。なので、日進月歩のIT業界において海外の情報をいち早くキャッチした人が成功するケースが往々にしてあります。

ならば、ITエンジニアにとって一番必要な能力は、『テクノロジーに関する海外資料を読みとく力』です。

この本では、ニュースサイト、技術ブログ、テクノロジーメディア、リファレンス、アプリレビュー、Q&Aなどからエンジニアが欲しい情報を抜き出す方法について詳しく書かれています。

もし、あなたがエンジニアなら、これから先、間違いなく役に立ってくれる本だと思います。

この本の書評はこちら。

英語リーディングの勉強法、コツ、おすすめ教本・教材まとめ

今回は、英語リーディングの勉強法、コツ、おすすめ教本・教材について解説しました。

リーディングは英語4技能(話す・聞く・読む・書く)の中で一番早く身につけられ、かつ一番使える技能です。

まず、なんといっても新鮮な海外情報をすぐに取得できます。またメールやSNSで海外の人々とやり取りもできるようになります。

なので、『音読→精読→多読』のサイクルを回し続け、リーディング力を先に身につけることをおすすめします。

最後に以下にまとめて終わります。

リーディングの7つのコツ 毎日、英文に触れる
日本語に翻訳しない
音読→精読→多読のプロセスを踏む
辞書を英英辞典にする
かたまりを意識して読む
媒体に合わせたリーディングをする
重要な部分だけ読み取る能力を身につける
英語リーディングの勉強法 最低限の文法&単語を身につける
音読練習する
精読する
多読する

 


ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。

この記事の著者:ETweb編集部
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