この記事を読めば、英語リスニングを学び、以下のことができるようになります。
好きな海外ミュージシャンが伝えたい曲の意味が理解できる
海外旅行でコミュニケーションが取ることができる
日本人はリスニングが大の苦手と言われています。この記事を読んでる方の中でも聞き取りはできないけど、読むことはできるという方も多いと思います。
しかし、リスニングができれば、かなり便利なことも事実。たとえば、海外旅行先で現地人が言っていることがわかる、留学先の友達と映画館に行ける、洋楽の歌詞がわかるなどなど、メリットはかなり大きいと感じますよね。
なので今回は英語リスニングの勉強法、コツ、おすすめ教材・アプリをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、今日から正しいリスニングの勉強方法が身につき、あなたの生活をより豊かにできます。
英語リスニングが大事な理由
英語リスニングが大事な理由は皆様も重々承知だと思います。
旅行、映画、音楽どの場面であっても、リスニング力が合って損をすることはまったくありません。
たとえば、映画などでは日本語字幕を観ればいいじゃんと思うかもですが、日本語字幕は正しく英語の意味を翻訳していない場合が多々あります。
特に多いのが英語の冗談や日本語にない表現などは、どうしても日本語で表せる似た代替表現を使うしかありません。これがまったく見当外れのこともあるので残念だなと思うこともあります。音楽もしかりです。
最近でいえば、海外のYouTube動画には日本語字幕がないものの方が多いですよね。海外には日本と比べ物にならないくらい登録者数を抱えたYouTuberが、毎日おもしろい動画を投稿しています。これが観れないのは本当に残念だと思います。
まぁ、こういったことがあるので、どうせならリスニング力を鍛えた方が人生を豊かにしてくれます。
もし、あなたがリスニング力を鍛えることができたなら世界が一変し、海外旅行に行くことさえ、今までの5倍は楽しく感じことでしょう。
英語リスニングの7つのコツ
こちらではリスニングをする上で意識すべきコツをお伝えします。
【コツ1】リスニングしやすい教材を選ぶ
リスニング教材を選ぶときも注意が必要です。なぜなら、中には教材として適さないものもあるからです。
たとえば、ティーン向けの海外映画・ドラマなど。映画やドラマに出てくる主要人物が若者なので、とにかく崩した話し方やスラングが多くて難易度が高めです。あとはヒップホップ・ミュージックなども同じ理由ですし、そもそも聞き取るのが難しい。
初心者は、まず正しい英語を覚えるのが先決なので、こういった類の教材は選ばないようにしましょう。
【コツ2】スクリプトがある教材を選ぶ
スクリプトとは、映画なら英語字幕、リスニング教材なら話されている内容が書かれた英文のことを指します。要するに目で確認できる文字のこと。
このスクリプトのある教材ではないと初心者は聞き取っても何を言っているのか、どういった意味なのかを理解できません。
さらにディクテーションというリスニングに効果的な練習をするには、スクリプトのある教材ではないと答え合わせができません。
なので、教材はスクリプトありのものを選びましょう。
【コツ3】日本語に翻訳しない
はじめは難しいかもですが、リスニング中はいちいち頭の中で日本語に翻訳する時間なんてありません。まずは言っていることを頭の中でイメージしましょう。
たとえば、「The cat is walking」なら猫が歩いている姿を瞬時に想像しましょう。
【コツ4】短い文章から始める
まずは3分以上の長いリスニングは避けましょう。
基本的にリスニングは同じ文章を完璧に聞き取れるまで繰り返し行うものです。長い文章だと理解するまで時間がかかり、途中で挫折したり、飽きてしまう可能性があります。
なので、1〜3分の文章を繰り返し聴いて理解できたら、また違う1〜3分の文章を聴くという作業を繰り返すことをおすすめします。
【コツ5】精聴する
英語のリーディングでは精読が大事と前にお話しました。
それと同じようにリスニングでは精聴が大切になってきます。精聴とは耳に全神経を集中して聴くこと。理由は初心者が母国語でもない英語を漫然と聞いても、おそらく3割も理解できないからです。
1日10分でもいいので集中して聴く習慣を作りましょう。
【コツ6】出だしを聞き逃さない
英文の重要な部分は先頭(主語+動詞)に来ることが多いので、出だしは聞き逃さないようにより集中しましょう。
また英語は絶対に言いたい重要なことを先頭に持ってき、後ろから修飾することもよくあるので、出だしを聞き取っていないと何の話か分からなくなります。
【コツ7】力試しをする
ずっとリスニングの学習をしていても飽きてきます。1週間〜1ヶ月ごとに海外の映画・ドラマを字幕なしで観て、どのくらい聞き取れるようになったか力試しをしてみましょう。
おそらく聞き取れる量が少しずつ増えてきます。この力試しをたまに入れることにより、学習へのモチベーションがより向上します。
ただし日頃の練習で映画・ドラマはおすすめしません。なぜかと言うと、映像があるとどうしても映像にも集中が行ってしまうから。リスニング目的なら音声のみの教材の方が耳だけに集中できます。
具体的な英語リスニングの勉強法
こちらでは具体的にリスニング力を高めるためには、どういった学習をすればいいのかを解説します。
【ステップ1】最低限の文法&単語を身につける
文法も単語も知らなければ、まず聞き取れませんので、リスニング学習を始める前に最低限の文法と単語を覚えましょう。
どちらも中学レベルでOKです。文法に関しては1ヶ月程度でできますので、サクッと文法から終わらせちゃってリスニング学習に進みましょう。
文法のおすすめ入門テキストはこちら。今まで出会ってきた文法本で一番わかりやすかったです。Amazonでもベストセラーなので信頼はできるかと。まずはこの参考書を1ヶ月以内に終わらして次に進みましょう。
上記の本を終え、もっと英文法を極めたければ以下の本をおすすめします。
できるだけお金をかけずに学習したければ以下記事のテキストをおすすめします。Kindle Unlimitedに入れば、ほとんどのテキストが30日間無料で読めます。
次に単語帳に関しては、日常会話で必須と言われている2,000〜3,000語を覚えればOKです。ただし、単語は1ヶ月でマスターするのが厳しいので、英文法の学習が終わった時点でリスニングの学習をスタートさせましょう。なので、単語学習はリスニング学習と平行して行う形になります。
おすすめの単語帳はこちら。おすすめポイントは、初級者が覚えるべき3,000語が網羅されているところ、ステップアップしたければシリーズ本を買えば、最終的に12,000語までをマスターできるところの2点ですね。
できるだけお金をかけずに学習したければ以下記事の単語帳をどうぞ。Kindle Unlimitedに入れば、ほとんどの単語帳が30日間無料で読めます。
【ステップ2】音声変化(リエゾン)を学ぶ
単語の発音を知っていても、文章で聴いたとき「あれ?発音が違くない?」と思うことが誰しも感じたことがあるはず。たとえば、「I miss you.」は「アイ・ミス・ユー」ではなく「アイ・ミシュー」と聴こえますよね。
実はネイティブは、音声変化という連結、脱落、同化、弱形、ラ行化の5つからなる発音ルールをもとに英語を話しているんです。だから単語ごとに発音する日本語英語の耳のままだと聞き取れないわけです。
たとえば、missの末尾の「s」とyouの語頭の「y」が続いた場合は、連結して発音するルールがあるので「アイ・ミシュー」となるわけです。
この音声変化のルールを知らないといくら聞いても理解できませんので、音声変化のおすすめのテキストをお伝えします。
以下の書籍で学習すると間違いなくリスニング力はUPします。はじめの1ヶ月、文法学習と平行して学習すると良いと思います。
【ステップ3】精聴する
ここから、ようやくリスニング学習がスタートします。
まずは精聴することからはじめましょう。精聴とは耳に全神経を集中して聴くこと。
コツは実際に目の前にいる人が話していることを意識すると良い。具体的には実際に誰かと英語で話していると思うことです。そうすることで、一発で聞き取らなければいけない、という意識が芽生えます。
この本番を意識することがとても大事。こういったシチュエーションを意識した練習を繰り返すことで、実際に外国人と面を合わせたとき、すんなり聞き取りやすくなります。
また精聴することにより、「単語一つ一つの発音を理解できる」「センテンスを日本語に翻訳せずともイメージできる」「苦手な箇所を分析できる」などの大きなメリットを得ることができます。
また精聴にはディクテーションやシャドーイングを取り入れるのも効果的。
ディクテーションとは、英語の音声データを聴き、その音声を紙に書き取る練習法のこと。
シャドーイングとは、英語の音声データを聴き、その音声に1〜2語(または0.5〜1秒)遅れて音声データとまったく同じ言葉を発音する練習法のこと。
ディクテーションとシャドーイングを取り入れた精聴の手順は次の通り。
2実際に音声を書き取きとる(ディクテーション)
3答え合わせをして書き取れなかった箇所を分析する
4音読・シャドーイングして発音をマスターする
5弱点を潰して数日後、再チャレンジする
たったこれだけです。
より具体的なディクテーション、シャドーイングのやり方は以下を参考にしてください。
以下の本だと長さも1本10分程度とちょうど良く、値段も手頃なので初めの一冊におすすめします。
上記の本で慣れてきたら以下の本もおすすめ。本格的なディクテーションの専門書です。
【ステップ4】多聴する
精聴に慣れてきて、だいぶ聞き取れるようになったら、いよいよ中級者の世界へ足を踏み入れたことになります。
このレベルに達すると、TOEICやTEDのスピーカーの話す綺麗な英語は、さぼど意識せずとも聞き取れるようになっています。
しかし、最後に立ちはだかるのは『映画』です。実は映画は、声が小さかったり、声が低すぎて聞き取りづらかったり、スラングが多用されていたりと難易度は高めなんです。
たまに邦画を観ても日本人である我々でも聞き取れないシーンがあると思います。あれと同じ感覚です。
なので、映画やラジオなどあらゆるものを多聴することにより、音の繋がりや国ごとの訛りなどを覚えていってください。また、ここまでのレベルに達すると理論より身体で覚えていった方が効果的です。
多聴の手順は次の通り。
2まずは全体を流しで精聴する
3聞き取れなかった部分をスクリプトを見ながら音読して覚える
※映画の場合は英語字幕を見ます
4再度、全体を流しで精聴し、すべて聞き取れるようになったことを確認する
5数日後、再チャレンジする
英語リスニングのおすすめ教材・アプリ
こちらでは、ここまで紹介した勉強方法と並行しながら学習するとより効果的な教材・アプリをご紹介します。もっとリスニングを極めたい方におすすめです。
【本】聞いて書きとる英語リスニング300問
本書は、初心者〜上級者レベルまでの300問を用意しており、徐々にレベルアップできる仕組みのリスニング専用テキストです。
聞き取りに重視した作りのため、音声スピードがやや遅めなのも初心者に嬉しいところ。
精聴をもっとしたいなら、以下の教材も合わせておすすめ。
【アプリ】スタディサプリ
スタディサプリとは、英語4技能(話す・聞く・読む・書く)を総合的に鍛えることができるリクルートが提供しているアプリです。
コースは新日常英会話、ビジネス英語、TOEIC対策、パーソナルコーチの4種類があり、すべてのコースで穴埋め式のディクテーション・トレーニングができます。
さらにディクテーションに必須の日本語訳や、音声の速度調節、一文字ヒントもあります。
ちなみにパーソナルプランではTOEIC問題を使ったシャドーイングもでき、プロの講師からの添削やアドバイスを受けることができます。
» スタディサプリEnglish【新日常英会話コース】公式ページを見る
» スタディサプリEnglish【ビジネス英会話コース】公式ページを見る
» スタディサプリEnglish【TOEIC対策】公式ページを見る
» スタディサプリEnglish【パーソナルコーチプラン】公式ページを見る
学生プランもあります。
» スタディサプリEnglish【小学・中学講座】公式ページを見る
» スタディサプリEnglish【高校・大学受験講座】公式ページを見る
【映画】Hulu
現在、動画ストリーミング配信サービスではHuluが英語字幕に対応しています。
Huluの良いところは再生中に字幕を切り替えられるところ。なので字幕を消したり、表示させたりをボタン一つでできます。
ぜひ映画を観ながら学習したい人には必須のサービスですね。
【オーディオブック】Audible(オーディブル)
Audibleとは、Amazonが提供する本を読むのではなく、プロが朗読した本を聴けるサービスです。
なんと洋書は30万冊以上あり、多聴には非常に効果的と今、注目のサービス。もちろん、初心者から上級者までのすべてのジャンルの本が揃っています。
また、リスニング学習を強力にバックアップしてくれる機能として、スピード調整、早送り、巻き戻しがボタン一つで可能です。
Audibleの詳細と使い方については以下の記事をご参考にどうぞ。
オンライン英会話
自宅で手軽に外国人と話せることができるサービスです。
オンライン英会話の出現で、留学せずとも生の英語を聴き話すことできるようなったので、日本にいるだけで英語が話せるようになる時代になりました。
なので、英語学習をするなら絶対使うべきサービスだと思います。
初心者の方はとりあえず以下の記事で良さげなスクールの体験レッスンをすべて受けて決めましょう。けして一ヶ所で決めないのがコツ。
オンライン英会話をいろんな切り口で比較したいなら以下を参考にどうぞ。料金、単価の安さなど24の比較項目を用意。
英語リスニングの勉強法、コツ、おすすめ教材・アプリまとめ
今回は、英語リスニングの勉強法、コツ、おすすめ教材・アプリについて解説しました。
リスニングは英語4技能(話す・聞く・読む・書く)の中でも難易度は高めです。しかし、やれば必ず効果が実感できる分野でもあります。
トレーニングをやり続ければ、いずれ絶対にネイティブの話す内容を聞き取れるようになります。
最後に以下にまとめて終わります。
スクリプトがある教材を選ぶ
日本語に翻訳しない
短い文章から始める
精聴する
出だしを聞き逃さない
力試しをする
音声変化(リエゾン)を学ぶ
精聴する
多聴する
・英語4技能の勉強法まとめとCEFRとは
・英語のスピーキングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のリスニングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のリーディングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のライティングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
●その他の勉強法
・英語のシャドーイングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のディクテーションの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・外大卒がすすめるTOEIC 800点を最短で突破する英語勉強法とは
ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。