この記事を読めば、英語ライティングを学び、以下のことができるようになります。
英語のレポートや資料・契約書が書けるようになる
ネットで外国の方とコミュニケーションが取れる
英語4技能(話す・聞く・読む・書く)の中で最も習得が難しいのがライティング技術です。同じアウトプットでもスピーキングより、さらに正確さが求められるライティングの方が難易度は高いと言われています。
しかし、ライティングできるようになれば、あなたのコミュニケーションの幅は間違いなく広がります。海外の友達やビジネスパートナーとのメールのやり取り、海外サイトでの意見交換などなど、あなたが知りたい&伝えたいという思いを世界中の人へ届けることができます。
なので今回は英語ライティングの勉強法、コツ、おすすめ本・アプリをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、今日から正しいライティングの勉強方法が身につき、あなたの思いを世界へ伝える手段を手に入れることになります。
目次
英語ライティングが大切な理由
多くの人にとって、ライティング技術はそこまで必要ではないかもしれない。ただ単に話したいだけだとオンライン英会話を習えばいいことですし。しかし、一部の人にとってはライティング技術は大きな武器になります。
たとえば、海外で就職・転職したい方、ちゃんとした英語力を付けたい方、英語系の資格を取りたい方、ネット上で世界中の人々とコミュニケーションを取りたい方にとっては必須な能力です。
特に英語を仕事で活かしたい方は、Eメール、正式な社内文書、海外パートナーとの契約書など英語ライティングは、ほぼマストな能力と言っていいでしょう。
もし、仕事で使うことないがない方でも、文法力の正確さが求められるライティング技術を身につけることで、あなたの英語力を一層高めることができます。
英語ライティングの7つのコツ
【コツ1】毎日、英文を書く
ライティング学習の一番重要なことは毎日、英文を書くことです。
毎日続けるコツとしては、慣れないうちは短い文章で抑えること。はじめから長文を書くと息切れして挫折の原因にもなりますし、時間も使います。
それよりも一行だけでもいいので毎日続けることが一番大事です。短文なら英訳も合わせて15分ほどで作れます。多忙な方でも1日15分くらいなら作れそうですよね。
【コツ2】日本語で文章を考えて訳す練習をする
おすすめの方法として、まずは日本語で文章を書きます。そして、それを英訳して書いていきます。
やや面倒だと思いますが、こうすることにより本当にあなたが伝えたい文章を書くことができます。なぜなら、いきなり英語で書こうとすると、人は自分の知識の中の英語しか使わないからです。
たとえば、初心者が自分の知識だけの英語力で文章を作るとなると「I bought a pen.」「I went to school.」みたいな無機質な文章になります。
なので、本当に作りたい文章は日本語で考えてから英訳しましょう。
【コツ3】ネイティブの表現を知る
自作した英文を作るにあたって、どうしても文章が作れない場合は、ネットで調べて作成します。
その場合、「DMMなんてuKnow?」や「英語 with Luke」などネイティブが監修したサイトを参考にすると正確さが増します。
また「HiNative」というサイトでは、質問すればネイティブが文章を添削してくれます。
【コツ4】いろんな英文に触れる
いろんなジャンルの英文に触れることで、書き手によっていろんな表現方法があることがわかります。英語表現のストックが増えるごとに、より自然でより相手に伝わる英語を書くことができます。
何を読むかは特に決めず、初心者の内は、ニュース、ブログ、SNS、雑誌、小説など幅広いジャンルの英文を読んでみましょう。
リーディングの方法については以下の記事を参考にどうぞ。
【コツ5】語彙力を高める
類語辞典やネットなどを使い、より良い表現はないか類語、反対語、慣用句などを調べましょう。これを繰り返せば自然と語彙力が高まります。
一般的な言葉ばかり使うのではなく、類語辞典で似た言葉を少し使うことで変化球的な個性あふれる文章が作れます。やりすぎは禁物ですが。
【コツ6】アウトプットを増やす
ライティングの勉強は、なによりアウトプットが重要です。そして非常に喜ばしいことに今の世の中、このアウトプット部分は簡単にできちゃいます。
まずは毎日、英語日記をつけて、ある程度ライティングに慣れたら海外製品やサービスのカスタマー向けフォーラムやSNSなどで海外の人に積極的に絡みにいくだけでアウトプットができます。
ぜひ、インターネットをフル活用してアウトプットできる場所はあるか探してみてください。
【コツ7】書いた英文をチェックしてもらう
書いた英文が本当に正確かは学習者にはわかりません。なので、最後に書いた英文を添削してくれる機能が必要です。
たとえば、Grammarly を使えば、サイト上で英文のチェックができます。
そのチェック範囲は広く、文法が合っているか、スペルは正しいか、自然な英語か、盗作された文章ではないか、などを自動で判定してくれます。
個人的におすすめはオンライン英会話で講師にチェックしてもらうこと。その際、自然な英文になっているか、よく使われる表現になっているかを確認してもらってください。
おすすめのオンライン英会話は次の『具体的な英語ライティングの勉強法』で紹介しています。
具体的な英語ライティングの勉強法
こちらでは具体的にライティング力を高めるためには、どういった学習をすればいいのかを解説します。
【ステップ1】最低限の文法&単語を身につける
文法も単語も知らなければ、まず聞き取れませんので、ライティング学習を始める前に最低限の文法と単語を覚えましょう。
どちらも中学レベルでOKです。文法に関しては1ヶ月程度でできますので、サクッと文法から終わらせちゃってライティング学習に進みましょう。
文法のおすすめ入門テキストはこちら。今まで出会ってきた文法本で一番わかりやすかったです。Amazonでもベストセラーなので信頼はできるかと。まずはこの参考書を1ヶ月以内に終わらして次に進みましょう。
上記の本を終え、もっと英文法を極めたければ以下の本をおすすめします。
できるだけお金をかけずに学習したければ以下記事のテキストをおすすめします。Kindle Unlimitedに入れば、ほとんどのテキストが30日間無料で読めます。
次に単語帳に関しては、日常会話で必須と言われている2,000〜3,000語を覚えればOKです。ただし、単語は1ヶ月でマスターするのが厳しいので、英文法の学習が終わった時点でライティングの学習をスタートさせましょう。なので、単語学習はライティング学習と平行して行う形になります。
おすすめの単語帳はこちら。おすすめポイントは、初級者が覚えるべき3,000語が網羅されているところ、ステップアップしたければシリーズ本を買えば、最終的に12,000語までをマスターできるところの2点ですね。
できるだけお金をかけずに学習したければ以下記事の単語帳をどうぞ。Kindle Unlimitedに入れば、ほとんどの単語帳が30日間無料で読めます。
【ステップ2】いろんなジャンルの英文を読む
英文を書くためには、アウトプットと同時に英語表現を覚えるというインプットも必要です。そのためには多くの英文を読まなければいけません。
なので、英文を書く練習と同時に、いろんなジャンルの英文を読んでみましょう。本やニュースの他に、より実践的な英語を読む方法をご紹介します。
たとえば、普段使っている外資系企業の製品・サービスのサイトがあれば、そこから問い合わせをしてみるのも良い方法。その際、日本語窓口ではなく、外国人向けの英語窓口から気になることを質問してみましょう。
もう一つTwitterでは検索単語の語尾に『lang:en』を付けるだけで、英語の文章のみを検索できます。
効果的なリーディング学習については以下の記事を参考にどうぞ。
【ステップ3】短い英文を書く
文法と単語をある程度、覚えたら短めの英文を毎日書く練習に入ります。ここからが本当のライティング学習です。
ライティングの手順は次の通り。
※この際、本の例文にあるような自分とはまったく関係ないことではなく、自分が実際に体験したことを書くことが需要。そうすることで、本当にあなたの伝えたい英文を作る能力を身につけることができる
2日本語文をネットで調べながら英訳する
→「DMMなんてuKnow?」「英語 with Luke」「HiNative」などのネイティブが監修したサイトを使うとなお良い
また以下を意識して書くとより効果的です。
・読み手が読みやすいか意識する
・自然な英訳になるよう意識する
・英文は結論から先に書き、そのあとに理由や原因を書く
・曖昧な表現は避ける
はじめのうちは、短めの一文からスタートすることがおすすめです。
【ステップ4】オンライン英会話かアプリで添削
作成した英文はオンライン英会話か添削サービスアプリで講師に毎回、添削してもらいましょう。
たとえば、オンライン英会話では授業が始まったら毎回、自己紹介のあとレッスンが始まるので、自己紹介とレッスンの間に添削をお願いしましょう。
生徒からの積極的な姿勢に嫌な素振りを見せる講師はほぼいません。もし、いたら教えるのが仕事ですからクレームものです。
現段階において、どの方法よりもオンライン英会話が一番安上がりで正確な方法です。アプリ希望の方は後述の『英語ライティングのおすすめ本・アプリ』でいくつかご紹介しています。
当サイトでは『書く』に特化したオンライン英会話のベストティーチャーをおすすめしています。無料体験レッスンもできるので、ぜひ試してみてください。
【ステップ5】プラットフォームごとの書き方を覚える
英文を書くとひと口で言っても、いろんな書き方や表現方法があります。
その書き方の変化として、プラットフォームに依存するところも大きいです。
英文を書く場所がEメールなのか、仕様書なのか、契約書なのかによってルールが少しずつ変わってきますので、プラットフォームに合わせた書き方を覚えましょう。
英語ライティングのおすすめ本・アプリ
こちらでは、ここまで紹介した勉強方法と並行しながら学習するとより効果的な本・アプリをご紹介します。もっとライティングを極めたい方におすすめです。
【本】ここで差がつく! 英文ライティングの技術
本書は、自分の英文をブラッシュアップさせるための37個の技術を解説したライティングの参考書です。
ライティングの勉強をしていれば、いつも決まった形の英文しか書けないといった悩みは誰でも起こります。そんなときはこの本の内容を実践してブラッシュアップさせるのが効果的です。
技術を教えるだけではなく、リライトの実践練習やライティングのための文法も学べるのでかなり濃い一冊。特に文法の基礎がわかっており、1ヶ月くらいライティング練習をした方におすすめです。
【アプリ】英文添削アイディー
24時間、世界中の英語専門家・ネイティヴが、あなたの英文を添削指導してくれるアプリです。
スマーフォンアプリ、ウェブアプリから自作した英文を送信するだけでOK。そうすると添削した英文と一緒に「なぜこのような添削結果になったのか」を丁寧に解説した返信がきます。
予約不要で、アプリやブラウザから、いつでも好きな講師に英文添削を依頼することができるだけなく、約3,000問の英作文課題を収録しているため、毎日飽きずにコツコツ英語学習を続けることができます。
【アプリ】Hinative Trek(ハイネイティブ トレック)
Hinative Trekでは、毎日あなたの作った英文と音声をアメリカ人ネイティブ講師が添削してくれるアプリです。
どちらかというと試験のスコアアップが目的ではなく、英語で本当に伝えたいことを書いたり、言えるためのコミュニケーションツールとしての英語を学べるサービスですね。
課題も豊富にあるので、英作文ネタが尽きることはありません。
ある程度、英作文に慣れた方がいろんな表現を覚えたい場合におすすめです。
【Web】フルーツフルイングリッシュ
フルーツフルイングリッシュは、本物の英語を身につけることを目標にした英作文添削サービスです。
それも添削と同時に自作した英文をより良いものに修正(リライト)もしてくれます。またなぜ、その文章なのかも細かく理由を解説してくれるので、納得しながら英文法や表現方法を学べます。
こちらもある程度、英作文に慣れた方におすすめです。
・フルーツフルイングリッシュ公式サイト(https://www.fruitfulenglish.com/)
より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にどうぞ。
英語ライティングの勉強法、コツ、おすすめ本・アプリまとめ
今回は、英語ライティングの勉強法、コツ、おすすめ本・アプリについて解説しました。
ライティングができると間接的にスピーキング力も向上したりと大きなメリットがあります。
また学生さんや英検受験者ならテスト対策として必須な技術なので、人によっては一番はじめにやるべき学習なのかもしれませんね。
最後に以下にまとめて終わります。
日本語で文章を考えて訳す練習をする
ネイティブの表現を知る
いろんな英文に触れる
語彙力を高める
アウトプットを増やす
書いた英文をチェックしてもらう
いろんなジャンルの英文を読む
短い英文を書く
オンライン英会話かアプリで添削
プラットフォームごとの書き方を覚える
・英語4技能の勉強法まとめとCEFRとは
・英語のスピーキングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のリスニングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のリーディングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のライティングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
●その他の勉強法
・英語のシャドーイングの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・英語のディクテーションの勉強法・コツ・おすすめ教材とは
・外大卒がすすめるTOEIC 800点を最短で突破する英語勉強法とは
ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。