【英語】Thatとitのニュアンスの違いと使い分け方法

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【英語】Thatとitのニュアンスの違いと使い分け方法

今回は"That"と"it"のニュアンスの違いと正しい使い方をご紹介します。
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That、itのどちらも根底には「それ」という意味がありますが、どちらとも同じ場所で使われるので、どっちを使えばいいのかわからなくなるときがあります。

なので今回は、Thatとitの違いや使い分け方法を詳しく説明します!

Thatとitの違い

Thatは「文章全体」、itは「文章の一部の何か」を指す

基本的に、Thatは「文章の全体を指している」、Itは「文章内の一部の何かを指している」の違いがあります。

詳しく言うと、itはitが使われた前の文章に出現した何かを指していて、言葉の繰り返しを避けるために使われます。
逆にThatはその文脈全体に対して使われます。

例文を見てみましょう。

Aさん:I like surfing.
(私はサーフィンが好きです。)

Bさん:I like it too.
(私もサーフィンが好きです)
※ここでのitは「サーフィン」を指している。

Aさん:I don't like surfing.
(私はサーフィンが嫌いです。)

Bさん:I understand that!
(それ理解できるよ!)
※ここでのThatは「サーフィンが嫌いなこと」という全体を指している。

itはサーフィンという具体的な一部しか指していないのに、Thatは文全体を指していますよね!
これが基本的な違いです。

Thatは前の文章がなくても使える

Thatは指示代名詞なので、自分より話している相手に近い事物・場所・方角を具体的に表すときにも使います。なので前の文章がなくてもいきなり使うことができます。
※指示代名詞とは、this、these、thoseのような事物・場所・方角などを指し示すのに用いる代名詞。

例文を見てみましょう。

Can I get that?
(あれください?)
※ここでのthatは「それ、あれ」という意味で話し相手に近いところにある具体的な何かを指している。

When did you buy that laptop?
(そのノートパソコン、いつ買ったの?)
※ここでのthatは「その、あの」という意味でlaptopを指している。

ちなみに相手より自分の方が近くにある事物・場所・方角を示す場合はThisですね!

itは具体的に指し示せないものにも使う

天候・時間・温度・季節・明るさ・距離などを表現する場合は主語にitを使います。このitは形式主語といい、具体的な人や物がいないときに使われます。

そしてこの場合のitは「それ」とは訳しません。英語には主語が必要なので代わりにitを主語にしているだけです。

例文を見てみましょう。

It's 7:40 am.
(今は午前7時40分です。)
※時間は目に見えるものではないので、代わりにitを使う。

It is easy to study English.
(英語を勉強するのは簡単です。)
※名詞節やto不定詞を主語にすると主語が長くなってしまうので、代わりに形式主語のitを使い、わかりやすい文章にすることもできる。

Thatとitのニュアンスの違いと使い分け方法まとめ

いかがでしょうか?
Thatとitの持っているニュアンスは掴めましたか?

もう一度、復習です。
Thatは「文章全体」、itは「文章の一部の何か」です。

ちなみに海外映画やドラマを観ると「あ、こういう場面で使うんだ」という感じに細かなニュアンスがわかります。itもThatも映画ではよく使われる単語なので、意識すればなんとなくニュアンスはわかると思います!


似ている英単語の使い分けの解説は以下の本がわかりやすかったです。


似た意味の英単語の使い分け まとめ
●some、anyに関する使い分け
someとanyの違い
sometimeとanytimeの違い
somethingとanythingの違い
somewhereとanywhereの違い
somebodyとanybody、someoneとanyoneの違い


ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。

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