今回は“seem”、”look”、”appear”のニュアンスの違いと正しい使い方をご紹介します。
『seem、look、appear』の3つは「~にように見える、思える」という共通の意味を持っているので、どういった場面で使い分けるのか区別しにくいと思います。
なので今回は『seem、look、appear』の違いや使い分け方法を詳しく説明します!
目次
話し手の主観が混じった「seem」
「seem」は話し手が自分の主観をもとに判断をしている場合に使われます。
話し手がそう思っているだけなので、「私の主観に過ぎないので断言はしない、または自信がない」というニュアンスを伝えたいときに使用します。
・She seems tired. (彼女は疲れているようだ。)
・He seems like a very sensible person. (彼はとても良識のある人みたいだね。)
・He seemed to be alone. (彼は孤独のようだ。)
※「to be」が入っても意味上の違いはありません。一般に「to be」を省略するほうが口語的とされています。
話し手が客観的に見た「look」
「look」は話し手が見た目や様子、行動などの視覚から得た情報をもとに客観的に判断している場合に使われます。
話し手が客観的判断で見ているので、「疑いなく~に見える」というニュアンスを伝えたいときに使用します。実際にその通りである場合が多いです。
・You look beautiful. (あなたは美しく見える。)
・They look hungry. (彼らはお腹すいてそうだね。)
・That game looks easy. (あのゲームは簡単そうだ。)
外見はそう見える「appear」
「appear」はlookと同様に、話し手が見た目や様子、行動などの視覚から得た情報をもとに客観的に判断している場合に使われます。
しかしlookとの違いは、「外観はそう見えるけど、実際はどうであるかわからない」というニュアンスが含まれているところです。なので真実はわからない場合、または真実を断定するべきではない場合で使用されることが多いです。
・She appears nervous. (彼女は一見、緊張しているようだ。)
・You appear dissatisfied. (彼は一見、不満そうに見える。)
・He appeared to be very uneasy. (彼一見、とても落ち着かない様子だった。)
※「to be」が入っても意味上の違いはありません。一般に「to be」を省略するほうが口語的とされています。
まとめ
最後に3つの単語のニュアンスをまとめました。
・be動詞:話し手が物事を「断定」しているイメージ。
・seem:話し手が「主観」で見ているイメージ。
・look:話し手が「客観的」に見て、ほぼ断定しているイメージ。
・appear:話し手が「客観的」に外見の印象のみを見ているイメージ。
seem / look / appear のニュアンスの違いと使い分け方法まとめ
いかがでしたでしょうか?
「~にように見える、思える」という意味を持ちつつもニュアンスが全然違いましたね。早く覚えるためには日常生活での出来事を「seem、look、appear」で表現する練習をしてみましょう!
ちなみに「sound」を使うと目で見てではなく、耳で聞いたことに対して「~のように思える、〜らしい」と表現できます。
似ている英単語の使い分けの解説は以下の本がわかりやすかったです。
・someとanyの違い
・sometimeとanytimeの違い
・somethingとanythingの違い
・somewhereとanywhereの違い
・somebodyとanybody、someoneとanyoneの違い
ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。