カレーの香辛料に使用したり、二日酔い対策で有名なウコン(ターメリック)を採ることで免疫力UPに繋がるのではないかと今、注目されています。
しかし、巷でいろんな効能が囁かれているウコンの本当の効果を知る人はけして多くはいません。
本当に免疫力を高めてくれるのでしょうか? 二日酔いに効くのでしょうか?
なので今回はウコンの効能・効果・副作用・飲むタイミングなどをわかりやすくご説明します。
この記事では以下のことが分かります。
ウコンを飲むタイミング・摂取方法
ウコンのレシピ
目次
ウコン(ターメリック)とは
ウコンは、紀元前からインドで栽培されているショウガ科ウコン属の植物です。
日本では主に着色料や香辛料として流通していますが、インドではアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)で使用されたりと、その独特の効能が昔から知られていました。
国内では、亜熱帯地域の沖縄、石垣島、屋久島、種子島、奄美大島、鹿児島で栽培されており、特に沖縄は国内最大のウコン栽培地です。亜熱帯の植物であるウコンは強烈な太陽光が育つためには必要なんですね。
※沖縄では「うっちん」と呼ばれています
ウコンには3種類あります。それぞれの特徴は以下になります。
7月〜8月に花を咲かせる。断面はオレンジ。食べると苦味を感じる。ビサクロンやクルクミンが豊富。天然色素として料理や生薬に使用されている。
4月〜5月に花を咲かせる。断面は黄色。食べると秋ウコンより強い苦味を感じる。精油成分やミネラル、食物繊維が豊富。健康食品として使用されている。
4月〜6月に花を咲かせる。断面は薄い紫色。食べると春ウコンと同じくらいの苦味を感じる。アズレン・シネオールなどの精油成分が豊富。ウコンの中では希少価値が高め。
ウコン(ターメリック)の効能・効果
ウコン(ターメリック)には、抗炎症作用、抗酸化作用、肝臓保護作用が世界中で報告されており、その他にも胃保護作用や関節リウマチ改善、美肌効果など、その効能・効果はたくさんあります。
では、これらはどういった効能なのか、もう少し具体的に見ていきましょう。
免疫力の向上
ウコンに含まれているクルクミンや精油は、活性酸素の発生を抑え、ガン細胞の増殖、変異細胞の誕生を抑制する効果があります。さらに基礎研究では、ウイルス活動抑制作用の報告例もあります。
着色料として使える
ウコンに含まれているクルクミンは、鮮やかなオレンジ・黄色を持つことから、天然の着色料として使用されています。たとえば、たくあん、カレーの色付けや衣服の染料にも使われています。
美肌効果
ウコンに含まれているクルクミンはポリフェノールの一種で抗酸化作用があるため、シミ、たるみ、くすみなどの肌トラブルに効果が高いと言われています。飲むのもいいですが、パウダー状のウコン大さじ1/4とレモン汁小さじ1を混ぜたものをパックとして顔に塗るのも効果的です。
肝臓機能の保護
肝臓の機能回復や保護に有効だと言われています。お酒に含まれるアセトアルデヒドという物質の分解を早めてくれます。
※アセトアルデヒドとは二日酔いや悪酔いの原因となる物質のこと
健胃作用
ウコンに含まれているクルクミンや精油は、胃液の分泌を促し、胃を保護する作用があります。このように胃腸の働きを整えるため、漢方の生薬に使われています。
※生薬とは天然の植物から有効な成分だけを抜き出した薬のこと
血行促進
コレステロール値を抑え、血液を浄化する働きがあるため、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防になると動物実験で明らかにされています。
抗がん作用
近年、ヨーロッパを中心にクルクミンと精油成分にガンの抑制効果があるのではないかと研究が進められています。
殺菌・抗菌作用
殺菌・抗菌作用があると言われ、古くからウコンで布を染める技法が取り入れられてきました。
ウコン(ターメリック)の副作用
厚生労働省は、ほとんどの成人に対してウコンは安全としています。しかし、用量を意識せずに大量摂取すると、吐き気、消化不良、下痢が起こる可能性があります。
参考程度ですが、パウダー状のウコンは料理に使う程度ならOK。サプリメントはパッケージに記載している用量を守れば大丈夫です。
また胆嚢疾患患者は、症状を悪化させるおそれがあるため、ウコンのサプリメントの摂取は控えましょう。
ウコン(ターメリック)の飲むタイミング・摂取方法
一番良いのはパウダー状のものを料理に使うこと。料理程度なら大量摂取にならないのでOK。
毎日カレーだと飽きるので、ライスに混ぜると色が黄色いだけでそんなに違和感なく食べられます。また塩とバターを加えるだけでターメリックライスが出来上がります。
コロナ時期だからか、口コミ数を見るとめちゃくちゃ売れていますね。
もし、手軽に摂りたいならDHCのサプリメントが一番売れています。こちらは1日2粒を採るようにしてください。
またドリンクで有名な「ウコンの力」の顆粒タイプが、ドリンクより安く買えて水なしで飲めるので最近、人気です。
ウコン(ターメリック)のレシピ
こちらでは手軽にウコンが採れる美味しい飲み物・料理をご紹介します。手間いらずで簡単に作れる料理だけを厳選しました。
ウコンミルク
牛乳1カップに、ターメリックパウダー小さじ1/2、しょうが、蜂蜜(メープルシロップ)を適量入れて鍋で温めるだけ。お好みでシナモンを入れるのもあり。牛乳の代わりに豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルクを使ってもOK。
ターメリック甘酒
無調整豆乳200ccに、甘酒50cc,ターメリックパウダー小さじ1を入れて電子レンジか鍋で温めるだけ。お好みでシナモンを入れるのもあり。
ターメリックスープ
大きめのマグカップに、牛乳120ml、玉ねぎ・ベーコン少々、コンソメ顆粒小さじ1/4、ターメリックパウダー3振りを入れ、よくかき混ぜる。その後、ラップをして電子レンジで3分温め、パセリを散らしたら完成。
ターメリックライス
炊飯器に米2合、ターメリック小さじ1、コンソメ顆粒小さじ1、無縁バター10gを入れて炊く。炊きあがったらよく混ぜて、器に盛り付け、パセルを散らしたら完成。
ターメリックのマッシュポテト
鍋にジャガイモ200gと牛乳200mlを入れて約10分ほど、かき混ぜながら煮る。その後、ターメリックパウダー小さじ1、酢大さじ1、塩・白黒コショウ少々を加えたら完成。
ひき肉のターメリックそぼろ
フライパンにオリーブオイルを引き、豚か鶏のひき肉300gを炒める。ひき肉が白っぽくなったら、ターメリックパウダー小さじ1、クレイジーソルト小さじ1、ケチャップ大さじ1を加えて、さらに炒めたら完成。
料理用ターメリックはこちら。
ウコン(ターメリック)の効能・効果・飲むタイミングまとめ
今回はウコン(ターメリック)の効能・効果・副作用・飲むタイミングについて解説しました。
ここには書ききれませんでしたが、ウコンには100種類以上もの成分があり、薬効成分も多く含まれています。そういった理由でウコンは、インドや長寿県の沖縄をはるか昔から支えてきた香辛料でもあります。
近年ではウイルスの抑止作用が報告されていますし、摂り過ぎなければ良薬だと思います。
ぜひ皆様の生活にもウコンをうまく取り入れてみてください。
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