今回は英語の前置詞「against」のイメージと覚え方をできるだけ簡単にご紹介します。
againstというのは「〜に逆らって、〜反対して」という意味で有名な前置詞ですが、実はそれは日本語訳の一部であって、「〜に逆らって、〜反対して」だけだとagainstの本当の意味がわかりません。
ではどういった意味が隠されているのか一つ一つ見ていきましょう。
目次
「against」のイメージ
againstの基本的なイメージは「影響を受けている」です。例えば「主語 動詞 ageinst 名詞」と並んでいる文章の中では、主語からagainst以下の名詞が"打撃、圧力、抵抗、反対"などの影響を受けているというイメージです。
またそこから「ともにぶつかりあっている」というイメージも派生します。
要するにagainstは「人・物からagainst以下の名詞が影響を受けている」と「人・物とagainst以下の名詞がぶつかりあっている」という2種類の意味を持った使われ方をします。
「影響を受けている」という意味をもったagainstの場合
「〜に逆らって、〜反対して」以外に「〜もたれて、〜ぶつかって、〜に備えて」などいろんな訳され方がされていますが、ではすべて共通しています。
例文を見てみましょう。
(彼女は電柱にもたれかかっていた。)
※"彼女が電柱にもたれかかって電柱が影響を受けている"というニュアンスが込められている。
His toe bumped against the wall.
(彼のつま先が壁にぶつかった。)
※"彼のつま先が壁にぶつかって壁が影響を受けている"というニュアンスが込められている。
We should save money against our old age.
(私たちは老後に備えてお金を貯めるべきです。)
※"お金を貯めて老後の生活に影響が出るようにする"というニュアンスが込められている。
すべて「人・物からagainst以下の名詞が影響を受けている」というニュアンスが根底にあることがわかります。また、againstが「〜に逆らって、〜反対して」と訳すばかりではないということがわかりますね。
「ともにぶつかりあっている」という意味をもったagainstの場合
「〜に逆らって、〜反対して」ということは、「人・物とagainst以下の名詞がぶつかり合っていて、人・物がagainst以下の名詞に対して逆らう/反対する」という表現をするときに使用できます。
例文を見てみましょう。
(その船は北風に逆らいながら航行している。)
※"船と北風がぶつかりあっていてる"というニュアンスが込められている。
He is against the opinion of the committee.
(彼は委員会の意見に反対です。)
※"彼と委員会がぶつかりあっていてる"というニュアンスが込められている。
That is against the law.
(それは法律に違反しています。)
※"違反して"と訳されていますが、根底は「〜に逆らって」と同じです。
すべて「人・物とagainst以下の名詞がぶつかりあっている」というニュアンスが根底にあることがわかります。
前置詞「against」のイメージと覚え方まとめ
いかがでしたでしょうか?
againstのイメージは「影響を受けている」と「ともにぶつかりあっている」です。このイメージを持つことで会話、文章読解のときに役立つと思います!
ちなみにアメリカの有名ロックバンドの「Rage against the machine」は「機械のような社会に対する怒り」という意味だそうです。
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ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。