今回は英語の前置詞「under」のイメージと覚え方をできるだけ簡単にご紹介します。
underというのは「〜の下に、〜真下に」という意味で有名な前置詞ですが、実はそれは日本語訳の一部であって、「〜の下に、〜真下に」だけだとunderの本当の意味がわかりません。
ではどういった意味が隠されているのか一つ一つ見ていきましょう。
目次
「under」のイメージ
underの基本的なイメージは「すぐ足もとにある」です。例えば「主語 動詞 under 名詞」と並んでいる文章の中では、under以下の名詞の"すぐ足もと"に主語の人・物が存在しているというイメージです。
またそこから「影響下にある」というイメージも派生します。
要するにunderは「人・物がunder以下の名詞の足もとに存在している」と「人・物がunder以下の名詞の影響下にある」という2種類の意味を持った使われ方をします。
「足もとにある」という意味をもったunderの場合
「〜の下に、〜真下に」以外に「〜のふもとに、〜内側に、〜に覆われてた」などいろんな訳され方がされていますが、人・物がunder以下の名詞の足もとに存在している点ではすべて共通しています。
例文を見てみましょう。
(猫がテーブルの真下にいる。)
※"猫がテーブルの真下に存在している"というニュアンスが込められている。
People under 20 years old can't enter here.
(20歳未満の人はここには入場できません。)
※"〜歳未満"という意味でも使うことができる。
She got to a village under a hill.
(彼女は丘のふもとの村にたどり着いた。)
※"〜のふもと"という意味でも使うことができる。
すべて「人・物がunder以下の名詞の足もとに存在している」というニュアンスが根底にあることがわかります。また、underが「〜の下に、〜真下に」と訳すばかりではないということがわかりますね。
「影響下にある」という意味をもったagainstの場合
「足もとにある」ということは、「人・物がunder以下の名詞の影響下にある」という意味にもできます。
例文を見てみましょう。
(その建物は建設中です。)
※"建設の受注を受けた影響で、そのビルが建てられている"というニュアンスが込められている。
The company is under my control.
(その会社は私の支配下にある。)
※"私の影響下に会社がある"というニュアンスが込められている。
The man was driving under the influence of alcohol.
(その男は酒気帯び運転をしていたしていた。)
"酒の影響によって男が酒気帯び運転をしていた"というニュアンスが込められている。
The council was installed under the direction of the queen.
(その協議会は女王の指示を受けて設立された。)
"女王の指揮下に設立された"というニュアンスが込められている。
すべて「人・物がunder以下の名詞の影響下にある」というニュアンスが根底にあることがわかります。
前置詞「under」のイメージと覚え方まとめ
いかがでしたでしょうか?
underのイメージは「足もとにある」と「影響下にある」です。このイメージを持つことで会話、文章読解のときに役立つと思います!
最後に他の似た意味を持つ前置詞とどう違うか見比べてみましょう。
belowとunderの違い
"より下に"という意味を持つ前置詞belowとの違いを説明します。belowのイメージは"人・物の場所はbelow以下の名詞の真下かもしれないけど真下ではないかもしれない"です。それに比べ、underは"人・物の場所はunder以下の名詞の真下"と限定されます。
・below・・・単純にbelow以下の名詞より位置が下ということだけを表してる。
・under・・・under以下の名詞の真下という場所も含めて表している。
againstとunderの違い
"影響を受けて"という意味を持つ前置詞againstとの違いを説明します。againstのイメージは"人・物が悪い影響を与えてる"です。それに比べ、underは"人・物が良くも悪くも影響を受けている"です。
・against・・・人・物がagainst以下の名詞にマイナスの影響を与えてることを表してる。
・under・・・人・物がagainst以下の名詞から良い悪いに関わらず影響を受けていることを表してる。
●前置詞をより詳しく知りたい方はこちらがわかりやすくおすすめです
ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。