日本語でも「〜さん、〜様、〜殿」とあるように英語にも敬称はあります。今回は英語での人の敬称の違いと使い方をご紹介します。 特に女性の敬称には何種類かあり、わかりづらいですので、一つ一つどういった人に使われるか書いてみたいと思います。それだけではなく職業によってもつく敬称があるのでその辺も掘り下げて説明しますね!
目次
男性に対してのみ使える敬称
Mr(ミスター)
男性に対しては「Mr.」を使います。 また学校の先生にも使います。
Sir(サー)
エリザベス女王からナイト爵位を授かった人に対しては「Sir」を使います。 また呼びかけの「Sir」は名前を知らない「お客様、年配の人、尊敬している人、役職が上の人」に使われます。
女性に対してのみ使える敬称
Mrs(英ミスィズ、米ミズィズ)
女性は既婚しているか否かで敬称を使い分けます。 「Mrs.」は既婚の女性に対して使います。
Miss(ミス)
「Miss」は未婚の女性に対して使います。
Ms(ミズ)
「Ms.」は既婚・未婚に関わらず女性に対して使います。 相手が未婚か既婚か分からない場合はMsで大丈夫です。また未婚か既婚かで使い分けるのは差別だと思っている人もいるので、Msを使うのが無難です。
Dame(デイム)
エリザベス女王からナイト爵位を授かった人に対しては「Dame」を使います。
男性・女性の両方に対して使える敬称
Esq(エスク)
「Esq.」は男性・女性の両方に対して使える敬称ですが、性別が分かっている相手には使いません。 例えば、メールなどで名前が分かっているけど性別がわからないときなどに使用します。
職業別の敬称
Professor(プロフェッサー)
「Professor」は大学教授に対して使われます。 「Prof.」という略号も使われます。
Dr(ドクター)
「Dr.」は医者や博士号の資格を持っている人に対して使われます。 また大学教授にも使われますが、博士号を取得していない教授もいるので基本的に「Professor」が無難です。
敬称の使い方
日本語は、ファーストネーム(名前)のみ、ラストネーム(苗字)のみ、フルネームのどれにでも「〜さん」を付けることができますが、英語ではファーストネームには使いません。基本的にラストネームまたはフルネームに使われます。
なので Mr. Yamada Mr. Yamada Taro はOKですが Mr. Taro はNGということです。
人の敬称「Prof、Mr、Ms、Miss、Dr、Esq」の違いまとめ
いかがでしたでしょうか? 敬称の数は限られているので、すぐに覚えられますね! ちなみに「Mr.」の最後にピリオド( . )がついていますが、このピリオドは「省略記号」といい、単語を省略していることを伝える記号です。最後に何が省略されているか下記にリスト化しておきます。
Mr. = mister Sir = 省略されていないのでピリオドは付けない
Mrs. = Mistress Miss = 省略されていないのでピリオドは付けない
Ms. = Mrs.とMissを合成してできた敬称なので省略されてはいないけど、ピリオドは付ける Esq. = Esquire
Prof. = Professor
Dr. = Doctor
●丁寧な言葉づかいで英語を話したければ以下の本がおすすめです
ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。