私はこの本を読むまでミニサイトというものを知りませんでした。
いや正確にはミニサイトというワード自体はTwitterなどで見たことがあったけど、ミニサイトがどんなサイトを指してるのかわかりませんでした。
amazonで面白そうな本がないかなと探していたら、偶然この本を見つけたので興味本位で読んでみることにしてみました。
本の概要
ミニサイトとは、ニッチなテーマを主に扱っている20〜30記事からなるコンパクトサイズの専門サイトのことです。特徴としては、マネタイズがしやすい、記事が埋もれにくい、一度作成すればほとんど更新がいらない、などブログと正反対の性格を持っています。
そんなミニサイトのパイオニア的存在が著者の和田亜希子さんです。和田さんはアフィリエイター、ブロガーとしても昔から超有名で、アフィリエイトをしていなかった私でも名前を知っていたぐらいです。
今回の書籍は長年、いくつものミニサイトを作り、試行錯誤してきた和田さんの熱意が読んでて伝わる書籍でした。
200ページと厚すぎず薄すぎず、内容はすべてわかりやすく書かれています。初心者でも読みながら実践できる内容だと思いました。
内容は、ミニサイトの説明、テーマの見つけ方、企画書の作り方、コンテンツ設計、ミニサイト作成、マネタイズと項目がわかれています。
驚いたことにサイト設計部分に半分以上ページを割いています。正しく設計をしないで見切り発車してしまうと途中で挫折してしまう方も多くなると予想できるので、私自身これはとてもいいページ配分だと思いました。
なので企画段階で「こんな感じのミニサイトができるんだな」とだいたいの完成予想図がイメージできます。この予想がつくのとつかないとでは作成開始してからの大きく作業スピード、作業のしやすさが大きく変わってきます。
実際のサイト作成でも似たような手法を取るので、理にかなっている内容です。
専門知識0からミニサイト作りをしてもOK
数ページを読んだあたりでは、自分の得意な専門分野の知識を駆使してミニサイトを作ればいいのかなと思っていました。
でも、どうやら専門知識がなくてもミニサイトとともに自らも成長するというスタンスでもOKのようです。これなら、少しでも興味がある分野さえあれば誰でも作れそうですね。
"ズブの素人"だからこそニーズを踏まえたサイトづくりができる
まさに専門知識がない初心者だからこそ、同じ初心者の視点に立つことができ、「初心者ならこういった内容が知りたい」と思いつくわけです。また思いついた内容がそのままコンテンツにするとができます。
例えば、その分野の専門家なら、なかなか初心者目線の記事は書きにくいものだと思います。
要するに「知識がないから作れないの」ではなく「新しい分野に挑戦してみよう!」というマインドが大切と書かれています。
綿密なサイト企画・設計がキモ
「ミニサイトが成功するかは7割は企画で決まる」と本に書かれていました。漠然と思いついたことを調査・整理せずにサイトを完成させても、おそらく多くは失敗してしまいます。
なので、サイト作成が初心者であろうとベテランであろうと、ミニサイトを作る際は、より勝てるニッチなテーマ、コンセプト、コンテンツを絞れるだけ絞り込み、何も考えずに作成できるところまで作成前に準備しておくことが大切です。
この本では半分以上のページを割いてまで、その点について詳細に書かれています。
私自身、アフィリエイト系やサイト作成の教本で企画書の作り方まで踏み込んでいる本はなかなか見たことがないので、きっとミニサイト以外のサイトを作成するときも役立つと思います。
ミニサイトのメリット
ミニサイトのメリットをまとめてみました。
1仕事が忙しくてもコツコツと作業できる
会社員など仕事が忙しくても、ブログのような完結型サイトではないのでコツコツと完成に近づけていけます。仕事が忙しくなれば、一旦サイト作成を休止できますしね。
2好奇心が旺盛な人に向いている
なんでも興味を持ち、自分で納得するまで調べてしまうタイプの人は、こういった専門系サイト作成に向いていると思います。また2ヶ月ほどでサイトが完成してしまうので飽きてもサイトさえ完成しちゃえば放置できます。
3毎日、記事を投稿しなくていい
ブログなどメディア的なサイトは更新こそが命です。それに比べてミニサイトは専門情報を発信するサイトです。メディア的はないので一度完成すれば、基本放置できます。また毎日記事を投稿するという作業をしなくても大丈夫です。
4短期間で完成できる
これこそミニサイトの強みです。多くても20〜30記事ほどなので1〜2ヶ月あれば完成できます。また短期間なのでモチベーションも維持しやすいです。
5訪問者の調べる時間を削減できる
専門サイトなので訪問者の知りたい情報がすぐに入手できます。ブログは量産型なので、どうしても過去の記事を探したりと時間がかかってしまいます。
6集客しやすい
ニッチな分野になればなるほど、ライバルサイトも少なくなり、SEOで上位に上がってくる可能性が高くなってきます。またニッチなサイト自体が有名になれば、その道のプロとして認識してくれる可能性もあります。
7自らの勉強になる
知識0から始めても、サイトを作成するためにいろいろ調べていく内に、その分野のことが詳しくなります。また「ミニサイトを完成させる」という目標があるため、ただ単に勉強するよりもモチベーションが維持しやすいです。
ミニサイトをつくって儲ける法 by 和田亜希子まとめ
この本を読み、私の挑戦の中にミニサイト作成も加えてみました。複数のミニサイトを保有することを本の中ですすめていたので年3つを作る予定だけど、まだ作成していない(汗)
もうそろそろ1個目の作成を開始したいと考えています。ブログをやっていればスピンオフしてもいいですしね。
個人的には本の中で、和田さんのミニサイトを含め、いろんな方のミニサイトを紹介していたので作成の際にすごく役立ちそうでした。
●今回ご紹介した書籍