【書評・レビュー】1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

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【書評・感想】1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

今回は、2018年の販売から今も売れ続けている『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の書評とレビューをします!

こちらの本には世界の教養を365日読めるように1年分収められており、毎日1本5分だけ読むだけでだんだんと教養が付いてくるといったものです。

アメリカでも販売当初ベストセラーになり、日本ではカズレーサーさんの愛読書としてテレビでも紹介され話題になりました。現在は日米合計で150万部も売れているとのことです。

今回はさすがに365本すべて取り上げられないので気になったトピックをいくつかご紹介します!

デイヴィッド・S・キダー(著), ノア・D・オッペンハイム(著), 小林朋則(翻訳), 出版社:文響社

読むだけで身につく世界の教養365の構成

こちらの本は7つの専門分野から構成されています。なので1週間毎日、違う分野の教養を知ることができます。

7つの分野とは・月曜日ー歴史・・・西洋文明の発展に貢献した人々や出来事について紹介
・火曜日ー文学・・・現代で読みつがれている偉大な小説、作家について紹介
・水曜日ー視覚芸術・・・影響力がある芸術作品や芸術家について紹介
・木曜日ー科学・・・身の回りで起こる科学の不思議について紹介
・金曜日ー音楽・・・音楽の種類、偉大な作曲家たちについて紹介
・土曜日ー哲学・・・古代ギリシアから近代までの多様な思想、哲学者を紹介
・日曜日ー宗教・・・歴史のある宗教と宗教上の大きな事柄について紹介

注意点として、中には難解なものもあるので全部読もうとしたらストレスになるかもです。なので自分の興味がある分野やトピックだけ読み進めていくことをおすすめします。

また分からない用語も多数でてきますので、その都度ネットで調べながら読んでいくと幸せになれます。

読むだけで身につく世界の教養365のおもしろかったトピック

実際に読んでみて、おもしろかったトピックを各分野ごとでご紹介します。

歴史の3選

スパルタ対アテネ
スパルタ対アテネ
古代世界で最強の戦士スパルタ兵の多くは、戦場に行くことで安堵していた。というのもスパルタ人にとって実際の戦争は、非常に厳しい訓練に比べたら休息も同然であったため。

ナポレオン・ボナパルト
パリのルーヴル美術館に収蔵されている作品の中には、ナポレオンの率いるフランス軍がヨーロッパ各地で略奪した物も数多く含まれている。

アンドリュー・カーネギー
カーネギーは移民の身で巨万の富を築いたので、アメリカンドリームの象徴として人々の心に残っている。彼が引退してからは、その稼いだ額を死ぬまで寄付し続けた。その総額は3億5000万以上と当時としては空前の額。

文学の3選

アーネスト・ヘミングウェイ
アーネスト・ヘミングウェイ
男性的な内容の書籍が多いハードボイルド作家ヘミングウェイの作品をパロディー化した「イミテーション・ヘミングウェイ・コンテスト」が毎年開かれている。

アルファベット
アルファベットが誕生した理由は、古代エジプト人が奴隷とコミュニケーションを取るため。当時、古代エジプトの奴隷たちは近隣諸国の人々が多かったため、難解なエジプト文字ヒエログラフが読めなかった。なのでその代替としてアルファベットが誕生した。

フォードル・ドフトエフスキー
人間の本質、とりわけ犯罪意識、絶望、死への執着など精神状態を描写するのがうまかったドフトエフスキー。彼自身も過去に死刑判決を受けたり、極寒のシベリア強制収容所送りにあったりと波乱万丈な人生を送っていた。

視覚芸術の3選

考える人
考える人
天才彫刻家ロダンの代表作『考える人』は、型があればいくつでも作れるので世界中に”本物”がたくさんある。

葛飾北斎
西洋で最も知られている日本人芸術家の葛飾北斎は、生涯で住んだ家が90を超えるほどの引っ越しオタク。

真珠の耳飾りの少女
北のモナ・リザとも呼ばれるヤン・フェメールの『真珠の耳飾りの少女』が約1万円で買えた時代があった。作者が知られていなかったため。

科学の3選

ワクチン
ワクチン
実は病気から守るために全員がワクチンを受ける必要はない。集団免疫といって、一定数の人がワクチンを摂取すると、その人たちがバリアになり、病気の拡大を防いでくれる。

摩擦力
摩擦は手とボールといった物体と物体だけではなく、物体と空気間でも起こる。ボールを投げて急速が落ちてくる原因は、ボールと空気間で摩擦が起こり、熱が発生してボールの速度を下げるため。

血液
血液は冷凍すれば最大10年間も保存できる。

音楽の3選

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートヴェン
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートヴェン
日本でも有名なベートヴェンは、音楽への愛や情熱がなければ、自殺していただろうと自ら語るほど病んでいた。難聴や孤独、病気などで人生に絶望していたため。

エクトル・ベルリオーズ
『幻想交響曲』で知られるエクトル・ベルリオーズは、自己中な性格で常に誰かに恋をしていた。その波乱な生涯は、彼の音楽にも表れている。また作曲家なのにピアノが下手だった。

音楽のジャンル
ヨーロッパで世界的な音楽家を生み出した音楽のジャンルは、『バレエ』『室内楽』『協奏曲』『オペラ』『組曲』『交響曲』がある。その他には教会音楽とサロン音楽があるが、どちらも個人宅での余興などで演奏するものだった。

哲学の3選

ソクラテス
ソクラテス
ソクラテスは、西洋哲学の祖として扱われてるが、実はなにも著作を残していない。なので他の人々が書いた書籍から間接的にしか知ることができない。

悪の問題
神が完全な善であることと、この世に悪が存在することを同両立させるかという問題を、『神義論』または『弁神論』という。

コギト・エルゴ・スム
哲学で最も有名な文章はルネ・デカルトが書いた『コギト・エルゴ・スム(われ思う、ゆえにわれあり)』だ。これは自分自身が存在してることを証明する真理のこと。

宗教の3選

神道
神道
神道には、神社で祭祀を行う『神社神道』、山岳信仰や儒教の考えを取り入れた『教派神道』、占いや祈祷療法を取り入れた『民族神道』、第二次世界大戦まで存在した『国家神道』の4種類が存在していた。

ブッダ
ブッダは悟りを開いたあと、その教えを人々に布教すべきか悩んだ。もし布教していなければ、現代に仏教は存在していなかった。またブッダは毒キノコを食べて亡くなったとされている。

天使ガブリエル
天使ガブリエルは、イスラム教・キルスト教・ユダヤ教の3つの宗教で存在している。だいたいは神からの重要なメッセージの伝達係である。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365まとめ

いかがでしたでしょうか?

この本で扱ってるのは、ちょっと昔の人物や出来事ばかりなので、もっと近代の物事にフォーカスを当てた内容が良ければ、『現代版』がおすすめです。

デイヴィッド・S・キダー(著), ノア・D・オッペンハイム(著), 小林朋則(翻訳), 出版社:文響社
デイヴィッド・S・キダー(著), ノア・D・オッペンハイム(著), 小林朋則(翻訳), 出版社:文響社

現代版は『月ー人物、火ー文学、水ー音楽、木ー映画、金ー社会、土ースポーツ、日ー大衆文化』と近代にフォーカスした事柄を取り上げています。
まぁ2冊とも読めば、社会人としてかなりの教養が蓄積できますよ!

この記事の著者:ETweb編集部
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