以前書いた「車好きじゃない奴がフェラーリを1年間乗った正直な感想」という記事で、いかにフェラーリが不便なのかを説明した。
なぜこの記事を書こうかと思いついたかというと、実はフェラーリ購入と引き換えに日本一周時に使ったプリウスを友人に売ろうとしていたが、フェラーリディーラーから猛烈に反対された。
理由はフェラーリでは行けない場所や停められない場所が多zく、普段の足使いには向かないからだと。そして、スーパーカーオーナーの大半は普段使い用の車も所有しているらしい。
その結果、私はフェラーリ購入後もプリウスを手放さずにずっと持っている。
ちなみにプリウス所有を決めてすぐに売られる気満々だった友人には平謝りした(笑)
でも本当にフェラーリは普段使いできないのか?
聞いた話では出勤はもちろんコンビニからスーパーでの買い物までフェラーリを利用し、10万km以上乗り倒している人もこの世にはいるらしい。
そこで本記事では、フェラーリを普段使い用の車として使えるかを検証してみた。
フェラーリ VS プリウス
フェラーリとプリウス、どちらが普段使い用の車に適しているかと言えば、誰もが想像通り圧倒的にプリウスである。
とういうか両車の用途・コンセプトが真逆なのだ。
プリウスは燃費がよく、物が収納でき、天井が高く、4シーターで、運転に癖がない。いわゆる最強の生活車なのだ。
それに比べ、フェラーリは燃費が悪く、物がちょっとしか収納できず、天井が低く、乗りにくく乗り心地も悪く、揺れるし、2シーターで、運転は癖ありまくり。書いてて余計思ったが、こんな車が生活車として成り立つわけがない。
やはりフェラーリは100%純血の遊び用車なのだ。
それらにプラス、フェラーリには致命的な欠点がいくつかある。
①車両本体価格が高い
②任意保険代が高い
③駐車場が見つからない
④修理代が高い
⑤地面を擦る
⑥運転に疲れる
⑦助手席に座っている人も疲れる
⑧定期的に乗らないとバッテリーが上がる
パッと思いつくだけでも上記の欠点がすぐに思いついた。
このような理由からフェラーリは相当好きな人じゃないと乗れないし、ましてや生活用の車にするには不適格すぎる。
フェラーリを無理くり普段使い用の車にするには
ここまで話してみて、プリウスの方が圧倒的に普段使いに適していることがわかった。だが、フェラーリだって車は車。普段使いに使えないわけではない。
そこでここではフェラーリを無理くり普段使い用にするための注意点を説明しよう。
駐車場が広いスーパーを見つけておく
まず、フェラーリは機械式やロック式コインパーキングはだいたいダメである。これらの駐車場は車幅、車高に制限があるからだ。
しかし、裏を返せばそれ以外の駐車場はOK。平面式駐車場や立体駐車場、ゲート式コインパーキングはだいたい停めることができるということ。そう、スーパーやデパートの大半は平面式駐車場か立体駐車場なのでフェラーリでも停めれちゃう。また、ご存知のようにコンビニは例にもれず平面式駐車場だ。
なので、生活圏内のよく行く店舗の駐車場にフェラーリが停められるというだけで、フェラーリの普段使い要素がグンっとUPする。
地面を擦る
フェラーリは車高が低いため、坂が急な立体駐車場などではフロントを擦ってしまうことがある。それを防止するためには、必ずフロントサスペションリフト機能が付いているフェラーリを購入しよう。
フロントサスペションリフト機能とはボタン一つでフロント全体を数cm上げてくれるものだ。これがあるだけで全然違う。
バッテリーが上がる
実はフェラーリは1週間ほど乗らないとバッテリーが上がってしまい、JAFを呼ばなくてはいけなくなる。
しかし、普段使い用にするなら旅行以外で1週間乗らないということは滅多にないので心配いらない。仮にバッテリーが上がったら、JAF会員なら無料で直してくれる。
ちなみにプリウスだけならJAF会員になる必要はないが、フェラーリを持つならJAFは必須だと私は思う。
修理代が高い
フェラーリは修理代が高いことで知られている。だが、ありがたいことにF430以降のフェラーリは故障しにくくなったと言われている。ちなみに昔の型のフェラーリはめちゃくちゃ壊れるらしい。
なので、もし普段使いにしたいなら最新モデルに近い時代のフェラーリを購入しよう。
普段使い用のフェラーリの車種はこれ!
もし1台普段使いようのフェラーリを選べと言われるなら、私なら「ポルトフィーノ」か「ポルトフィーノM」をおすすめする。
※ポルトフィーノMはポルトフィーノの性能向上版
理由は以下の通り。
・大きいナビモニター装備
・4シーター
・シートヒーター・レッグヒーター完備
・トランク+後部座席があるので収容能力向上
こう見ると生活に使える機能はほぼほぼ完備している。そりゃ、プリウスやミニバンに比べれば収容能力はないし、後部座席も狭い。
が、やはりフェラーリに乗っているという優越感は他の車では味わえないだろう。
さらにオープンカーにもなるし、ドライブするとより一層気持ちよくなる。
値段が高いようなら、次点で「カリフォルニアT」がおすすめ。
若干、後部座席がポルトフィーノより狭くなるが、荷物の収納能力は両車そこまで変わらない。
フェラーリとプリウス比較まとめ
今回は、フェラーリを普段使い用の車として使えるか、について書いてみた。
結果、車種を選べばフェラーリでも普段使いできるということがわかった。
しかし、どうしてもプリウスに比べれば乗り心地は犠牲になってしまうだろうから、一番良いのは2台持ちだ。
それでも駐車場の関係で一台しか所有できない場合はフェラーリだけでもよいと私は感じる。
本当にここはフェラーリをそこまでして持ちたいかという"思いの強さ"の部分である。