車好きじゃない奴がフェラーリを1年間乗った正直な感想

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車好きじゃない奴がフェラーリを1年間乗った正直な感想

target="_blank" rel="nofollow noopener"世の中にはスーパーカーと言われる超高級車が存在している。
おそらく「フェラーリ」「ランボルギーニ」を想像する人が多いだろう。
※ちなみに世の中にはスーパーカーよりもっと上のハイパーカーというジャンルもあるが、これらはどれも億クラスなので所有してる人は普通のフェラーリを所有している人とは頭3つくらい飛び抜けた別次元のステージにいる

スーパーカーの価格は約2000〜3000万円
値段的においそれと買えないそれらは、いつの時代も車好きからすると高嶺の花のような存在だ。

では、ここで疑問が残る。
特に車好きじゃない奴がフェラーリを買ったら値段以上に満足するものなのか。

そこで今回は実際にまったく車に興味がなかった私が約1年間フェラーリに乗って検証してみた。

実際に購入した488GTBという車種のフェラーリ

実際に購入した488GTBという車種のフェラーリ

ちなみにどのくらい車に興味がないかというとフェラーリという名前は知っていたが、トヨタ・プリウスを買うまでプリウスという車種を知らなかったレベルだ!
車好き以前に日本人として結構ヤバいレベルだと思われる。

この記事の内容 車好きじゃない奴がフェラーリを買った理由
1年乗ったから気づいたフェラーリのメリット・デメリット
フェラーリのおすすめの買い方

車好きじゃない奴の自己紹介

まずは私の自己紹介をサラっとだけします。
興味ない人は飛ばしてくだい。

私はフェラーリ購入の3年前に1人で始めた仕事がたまたま当たったどこにでもいるプチ成金的な30代後半男。
特に車好きじゃなく、普段はプリウスに乗っていた。3ナンバーでほどよくスピードも出て、乗り心地も悪くないためプリウスで十分満足していた。

普段使いのプリウスちゃん

普段使いのプリウスちゃん

しかし、自分の子供のときに生で見たF40に感動した過去があり、男だったら一度くらいスーパーカーに乗ってみるかという程度のちょっとした出来心でフェラーリを購入することに決めたのだ。

F40に感動した理由も車好きからしたら不純で、こち亀という漫画に出てくる中川巡査が乗っているF40が街中にたまたまいて感動したというレベルだ。

少年時代、F40を街で見かけたとき「中川巡査!」と叫んでいた

少年時代、F40を街で見かけたとき「中川巡査!」と叫んでいた

購入した後に参加したスーパーカーツーリングに行って知ったんだが、中にはとんでもなく車が好きで、スーパーカーが乗りたいがために一生懸命、仕事を頑張って成功し、夢を叶えた猛者も結構いる。

そんな御仁に比べれば、河童の屁のような理由だが当時は勢いだけで購入してしまった。

フェラーリを購入した理由

まず、購入する車をフェラーリに決めた理由を説明しよう。

さすがに車好きじゃない私でもフェラーリやランボルギーニくらい知っていたし、見た目はかっこいいと思っていた。なので、男なら一度は乗ってみたいともふんわりとした感情ではあるが思っていた。

そして実際に買えるようになって、ブログのネタにもなるし買ってみて損はないだろうという感じで購入することに。

そこで悩んだのがフェラーリランボルギーニか。

実際に車屋に行って、乗り比べてみたら、どちらも乗りにくいが圧倒的にランボルギーニの方が座席位置が低く、後ろが確認しづらかった。
あとランボルギーニに乗っている層のタイプがワイルド系というか下品というかあまり好きではなかった。

勝手な想像だが、フェラーリは上品な紳士のおじいさんが乗っているイメージ、ランボはオラオラ系の兄ちゃんが乗っているイメージを抱いていた。
※実際に乗ってみるとランボルギーニは想像通りだけど、フェラーリはちょっと大人しめな人が多かった

そういうわけで購入するスーパーカーはフェラーリに決まった!

フェラーリの選び方

フェラーリを購入することは決まったが車種が決まっていない。
フェラーリに何の車種があり、どんな特徴なのかまったく知らなかった。

とりあえずどんなのがあるか、カーセンサーで車を探す日々が始まった。
ちなみに新車で買うと1〜2年は待つと言われているので、まずは中古車で買うことにした。

いろいろ探していたら気づいたんだけど、一口にフェラーリと言っても思った以上に種類が多い。中古車で売っているだけでも90種類もあった!
カーセンサー フェラーリの種類

車種や特徴を知れば知るほど、車好きじゃないのにいろんな要望が湧いてくるのが不思議だった。

以下にそのときの希望をまとめてみた。
「ボディーカラーはやっぱロッソ・コルサ(赤)でしょ」
「内装は上品なCUOIO4609(ベージュ)がいい」
「488、458、F8の形がエロっぽくって好み」

見ての通り、この段階で数ある車種の特徴をひとつひとつ覚えていった。たとえば、458がNAエンジンで、488がターボエンジンであることなど。

一番欲しかったのはラ・フェラーリという車種だったが、5億円以上の超プレミア価格が付いてて諦めた(笑)
SF90も捨てがたかったがお値段、約7000万円と予算オーバーでこれもカット!

その次の理想はスパイダーモデル(オープンカー)だったが、同車種のオープンカーモデルになると500万以上も高くなるので、価格差以上の価値は見出せず断念。

となると458、488、F8に絞られる。
F8は当時、最新カー+最後のV8なので値段が4500万円ほどして他より飛び抜けていた。ぶっちゃけ三車種とも見た目は同じに見えるので、それなら安い方がいいやってなってカット。

458と488はだいたい同じ値段だが、「488の方が新しい車種じゃん」で488を買うことにした。458のNAエンジンはめちゃくちゃいい音で捨て難かったけど、488のボディサイドに付いているエアインテークがかっこよすぎたため結局、形で488を選んだ。

緑の枠内がエアインテーク

緑の枠内がエアインテーク

というわけで、まずは488GTBという車種が予算的にも好み的にも第一希望に決まった。

意外と探していく途中で自分の希望はザクザク湧いてくることに驚いた。
新しいフェラーリはどれも壊れにくくなってるみたいなので、まったくの初心者はまずは形の好みで選んでもいいかもしれない。

ちなみに車種選びで役に立った本を紹介しておきます。おすすめは、何台もフェラーリを乗り継いできている大のフェラーリフリークの漫画家・清水草一さんの著書「フェラーリの買い方」。

清水草一(著), 出版社:みなみ出版

正直この本がなければ、どの車種を買えばいいかまったく検討もつかなかった。本当にありがとうございます。

実際にフェラーリを購入してみた

カーセンサーをときたま眺めていると約1ヶ月くらいで、ロッソ・コルサのボディでCUOIO4609の内装の488GTBを見つけた。
それも相場より安い2838万円とのこと。当時488GTBはだいたい3000万円は超えていた。

さっそく電話で見学予約をした。
ちなみにこの店、正規ディーラーではない。お恥ずかしいことに、そもそも正規ディーラーという存在さえ知らないほど無知でした。。
これは後ほど書くが、初心者はなるべくなら正規ディーラーで購入した方がよい。

見学当日の朝、さすがにちょっとはドキドキしており、地に足が付いていない感覚だった。
「この私がフェラーリを購入する日が来るなんて!」←まだ購入すること決まってないのにw

そして、店に到着して実際に488GTBを見てみると...
ネットより実物の方が100倍かっこいい!!

正直、ファーストインプレッションで半分くらい買うことが確定してしまった。
はやる気持ちを抑えて、F430、ポルトフィーノ、カルフォルニアも見たが、断然488GTBの形が好きだと本能が叫んでいる!

だが、最後の一歩が踏み出せぬ!
友人に488の写真を撮ってLINEしたら、「絶対似合う!」という一言が返ってきて、結局それが背中を押してくれ、希望通りの488GTBを購入することができた。

なんと1店舗で、しかも入店して30分で即決したのだ(笑)
この選択には今も後悔はしていない。むしろこの車に出会ったことに今も感謝している。

ちなみに488GTBは1年で売った。理由は保険の更新料が高いのと海外に住む用事ができたためだ。なので、きっかり1年で売った。

フェラーリを1年乗ったデメリット

ここでは、フェラーリを1年間乗った正直な感想として、フェラーリのデメリットをお伝えしよう。

数で言えばメリットよりデメリットの方が多い。それはいい意味でも悪い意味でも「フェラーリは普通の車ではない」ということだ。

では見ていこう。

値段が高い

車両本体価格は2838万円。ちなみに488GTBにしては安かった。
でもこの車に値段以上の価値を見出せない人からすると地獄のような高さである。

任意保険代も高い

保険代は約50万
プリウスの10倍以上することにまず驚いた!
そしてフェラーリと契約してくれる保険会社がなかなか見つからないため、車屋が勧めるところにした。おそらく、ちょっと仲介料抜かれてるぽい。

駐車場が見つからない①

自宅マンションにフェラーリを置ける駐車場がなかったため、近隣を探したがなかなかフェラーリを置ける駐車場がない。

車幅1952mmで車高が低いためなかなか駐車場が見つからなかったが、最終的に家の近くにあるシティホテルの駐車場に停められた。

駐車場が見つからない②

こちらは遊びに行った先での駐車場が見つけにくいってこと。車幅、車高が原因で機械式やロック式コインパーキングはだいたい無理。

平面式駐車場や立体駐車場、ゲート式コインパーキングならだいたいOK。なので、出かける前に到着地ごとににフェラーリが停めれそうな駐車場があるか調査が必須だった。

壊れにくいが壊れたときは修理代が高い

F430くらいからフェラーリは壊れにくくなったと言われている。それ以前のモデルはめちゃくちゃ故障が起きてたらしい。

しかし、私は1年に2回修理したのだ(涙)
まず1回目は納車初日に高速の料金所入口でホイールを擦ってしまった。今までプリウスに乗ってきたので横幅の感覚が掴めていなかった。この修理代で10万円ほどかかったような。

2回目はなんと走行中に釘を踏んでタイヤがバースト(涙)
これはさすがにレッカーを呼んだ。高速じゃなくて本当によかったと胸を撫でおろしたのを覚えている。タイヤ交換で10万円以上飛んだ。

無惨にもバーストしたタイヤ

無惨にもバーストしたタイヤ

保険のおかげでレッカー代は0円

しかし、それ以外は全然ぶつけなかった。フェラーリより小さくて乗りやすいプリウスはバンバンぶつけていたのに(笑)
やはり無意識的にフェラーリに乗っているときはかなり慎重になっていたと思う。

まぁ、この手の車は故障しにくいけど、故障したり事故ったら高くつくから慎重さは常に必要。

地面を擦る

これは私のフェラーリだけかもしれないが、ガソスタやパーキングに入るときに歩道に乗り上げる際、段差で地面が擦るときがあった。

擦る理由はいたって単純。フロント部分を擦らないように持ち上げてくれるフロントサスペションリフト機能が私の車には備わってなかったから(涙)

なので、勾配がきつい立体駐車場も冷や汗ものだった。対策としては侵入角度を斜めにするしかなかった。

これから買う人は中古でも絶対フロントサスペションリフト機能があるフェラーリを購入することをおすすめする。

乗りだした頃は疲れる

納車されて1ヶ月はほぼ毎日乗ったが、下車するときかなりぐったりしていた。理由はぶつからないか気を使うし、体制も悪いし、揺れるし、他の車と操作方法が違うなど、いろいろ慣れないことだらけだからだ。

しかし、慣れてしまえば疲れなくなった。むしろハンドル内にほぼすべての操作ボタンが収まっているので楽チンとさえ思えた。

乗らないとバッテリーが上がる

実はフェラーリは1週間ほど乗らないとバッテリーが上がってしまい、JAFを呼ばなくてはいけなくなる。そのため、駐車場に停車する際もコンセントから充電しなくてはいけない。

ただし、私が借りた駐車場にはコンセントがなかったため、どんなに忙しくても1週間に1回は乗らなくてはいけなかった。

これが意外とキツく、一度出張で半月ほど離れたのち、帰ってきてフェラーリに火を入れようとしたが、案の定エンジンがかからなかった。JAF会員に入っていたので、無料で対処してくれたが到着するまで30分ほどかかった。

デメリットまとめ

私個人的な感想だが、これだけのデメリットがあっても、この車を愛せる人、「こういう車だから」と大らかな気持ちで考えられる人だけがフェラーリというスペシャルな車を堪能することが許される気がする。

といっても、あくまで“遊びの車”と言っても過言ではない。もし、あなたが買い物や普段使いを目的にするなら、もっと値段が安く、もっと便利な日本車はいくらでもある。

だいたい、フェラーリを所有している人は普段使いの車も必ず持っているものだ。このように完全に生活から切り離されている点を見ても、特別な車であることは間違いない。

フェラーリを1年乗ったメリット

フェラーリは悪いことばかりではない。次にメリットをお伝えしよう。

リセールバリューが良い

フェラーリのリセールバリューは車で一番よいと言われている。走行距離にもよるが、車種によっては買ったときより値上がりしていたりする。

大きな理由として購入者が結構いるってこと。日本のフェラーリ市場はアメリカに次いで第二位の販売台数を誇っている。だからこそ他の車に比べて、そこまで値落ちせずに売れてしまうことが多い。

反応されたり声をかけられる

フェラーリに運転している最中も降りてるときも歩行者から良い反応をもらえる。

運転しているときは「お!フェラーリ!」と声が聞こえたり、写真を撮られたりとちょっとした有名人気分だ。SAでは声かけられることもしばしばあった。

しかし!声かけてきたり、反応するのは99%おっさんか子供(男子)だ。女性の反応率はほぼ0%と悲惨な結果に。。

体感的には、女性はフェラーリ自体に乗ることには興味あるみたいだけど、他人が乗っている車なんてまったく興味ないみたいだ。

ストレス解消になる

夜中に仕事をし終えたあと、だれも走っていない高速を好きな音楽と共に未知のスピードで飛ばすのは大好きだった。

すごいストレス解消になるし、自分の世界に没頭できる。これこそがフェラーリの醍醐味と言いきってもいいくらい素晴らしい体験だった。

車仲間ができる

フェラーリを購入してから世の中にはスーパーカーの同好会があることを知った。

はじめはSNSで連絡を取って、ツーリングに参加していた。ツーリングでどこ行くかは持ち回りでその回の担当者が計画を立てていた。やることはドライブして昼飯食ってドライブして解散するという流れだ。

ツーリングでの一コマ

ツーリングより、とにかくいろんな人がいておもしろかった。車好きが仕事を一生懸命頑張ってフェラーリを買った人、家が金持ちのボンボン、詐欺師...など多様性に富んでいた。

ちなみにフェラーリを売ってからも個人的に遊びに行く人もいる。

メリットまとめ

私自身はメリットよりデメリットの数が多かったが、だいたいのフェラーリ乗りも一緒だろう。

しかし、ここでお伝えしたメリットは一つ一つが強力で、私はメリットがデメリットを上回っていた。

みなさまもこれらを鑑みて、メリットが上回るなら絶対買った方がいいでしょう。

フェラーリ購入のススメ

最後に経験者が語るフェラーリ購入のススメを紹介して〆よう。

まず、初心者は中古車でも正規ディーラーで購入した方がいい。

なぜかって?
それは粗悪品を掴まされる可能性があるから。
ちゃんとした目利きができないなら、全国に17店舗あるフェラーリ正規ディーラーで購入しましょう。

あと余談にはなるが簡単に安くできる割に絶対、好反応を引き出せるおすすめデコレーションがある。

それはドアを開くと地面を照らすライト。

純正品ではないが、暗い夜道ではインパクトがあり絶対突っ込まれる。なにより値段が安く、工具なしで自分で簡単にセットできる。

フェラーリ購入まとめ

今回は車好きじゃない奴がフェラーリを1年間乗った正直な感想をつらつらと書いてみた。

買ってから気づいたが、やはりフェラーリは車好きじゃなくても男ならテンションは上がる特別な車だ。
たまに「買ったけど不便すぎて全然いい車じゃなかった」という人もいるが、私は買ってよかったと満足している。

もし、今後あなたがこの動く芸術品を手にできるチャンスが訪れたら一度は買ってみてほしい。生活カーでは絶対体験できない“彩り”を人生に与えてくれるといっても過言ではないからだ。

購入はちょっとって方には、UAE・アブダビのフェラーリワールドに行けば、3〜4万円ほどで街中で試乗できるので、興味ある人は一度行ってみるのもいい。

最後に車好きじゃない奴がフェラーリを乗ってみた感想をまとめると以下になる。
・「心が踊る」を体感させてくれる車
・運転するだけで優越感がある
・リセールバリューを考えたら、そこまで高くない気もする

 

 

サーキットにて

この記事の著者:ETweb編集部
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