今回は英語の前置詞「along」のイメージと覚え方をできるだけ簡単にご紹介します。
alongというのは「〜に沿って」という意味で有名な前置詞ですが、実はそれは日本語訳の一部であって、「〜に沿って」だけだとalongの本当の意味がわかりません。
ではどういった意味が隠されているのか一つ一つ見ていきましょう。
目次
「along」のイメージ
alongの基本的なイメージは「長いものに沿って」です。
もともとalongの「a」は「意図、目的とする」「〜の方向に」を表す接頭辞で、longの「長い」という意味と合わさって「長いものの方向に」になります。
そこから派生して、「〜に沿って」「〜伝いに」「〜従って」「〜の途中で」「ずっと一緒に」といった意味として使われます。
「〜沿って」という意味をもったalongの場合
「〜に沿って」以外に「~伝いに、〜(方針、方向)に従って」などにも訳されることがありますが、何かに沿って行動している、存在している点ではすべて共通しています。
例文を見てみましょう。
(私は愛犬と川に沿って歩いた。)
※"川に沿って"というニュアンスが込められている。
There are trees along the street.
(その道に沿って並木がある。)
※"その道に沿って"というニュアンスが込められている。行動だけではなく"存在している"というような位置も説明できる。
If you go along the wall, you will see a gate.
(塀伝いに行くと門がある。)
"※"塀伝いに"というニュアンスが込められている。
Let's proceed along the lines I suggested.
(私が提案した方針に従って進もう。)
※"方針に従って"というニュアンスが込められている。
すべて「〜に沿って」というニュアンスが根底にあることがわかります。また、alongが「〜に沿って」と訳すばかりではないということがわかりますね。
「〜の途中で」という意味をもったalongの場合
「〜に沿って」ということは、「〜に沿っている途中で」という意味にも派生できます。
例文を見てみましょう。
(メイン通りに沿って行くと私の職場が見えます。)
※"メイン通りに沿って歩いてる途中で"というニュアンスが込められている。
Somewhere along the way I lost my wallet.
(どこか途中で財布をなくした。)
※"どこか分からないけど道中で"というニュアンスが込められている。
すべて「〜に沿っている途中で」というニュアンスが根底にあることがわかりますね。
「ずっと一緒に」という意味をもったalongの場合
「〜に沿って」ということは、その結果「ずっと一緒に」という意味にも派生できます。
例文を見てみましょう。
(彼女は彼と一緒にそこに行った。)
※"ずっと一緒に"というニュアンスが込められている。
Do you get along with your girlfreind?
(彼女とはうまくいっていますか?)
※"ずっと一緒に"ということは比喩的に「ずっと暮らす、過ごす」という意味にもなる。
How are you getting along with your work?
(仕事の具合はどうですか?)
with以下には「人」だけではなく「仕事」を表す単語も使用できる。
How are you getting along?
(いかがお過ごしですか?)
with以下を省略すれば、相手の近況を尋ねる文になる。
その他の使用例
最後にalongのその他の使用例を見ていきましょう。
(私は彼女が私のことを好きだと最初からずっと感じていた。 )
※「all along」で「最初からずっと」という意味になる。
I can go along with you on this point?
(この件ではあなたに賛成できます。)
「go along with」で「賛成する、同行する、ついていく」という意味になる。
I will pass along a fact later this week.
(今週中に事実をお伝えします。)
「pass along」で「手渡す、伝える」という意味になる。
前置詞「along」のイメージと覚え方まとめ
いかがでしたでしょうか?
alongのイメージは「長いものに沿って」です。このイメージを持つことで会話、文章読解のときに役立つと思います!
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ほかの英語学習に関しては「英語学習全般まとめページ」をご覧ください。